株式投資の始め方|投資を始めるのにはいくら必要?初心者の方向けに証券会社の口座開設から手順をやさしく解説
気になる投資信託の信託報酬や購入手数料とは?
投資信託には各種の手数料がかかるため、投資を始める前にきちんと費用を把握する必要があります。ここでは投資信託の費用に関する仕組みを紹介します。この機会にファンド種類による信託報酬の違いも知っておきましょう。
投資信託にかかる手数料や諸費用は?
投資信託には、購入時にかかる購入手数料のほか、信託報酬という手数料がかかります。投資信託を購入・売却すると、どのような費用が発生するのか知っておきましょう。
・購入手数料
投資信託は、1口1,000円といった単位で販売されています。そして購入の際には、購入金額で指定するか、口数で指定します。
投資信託にかかる購入手数料とは、文字通りファンドを購入する際にかかる手数料のことです。一般的には、購入金額もしくは口数に手数料率を掛けて算出します。購入金額によって、手数料率が変わるファンドもあります。
例:新生・UTIインドファンド
・金額指定:500万円未満2.2%、500万円以上1.1%
・口数指定:500万口未満2.2%、500万口以上1.1%
NISA口座で投資信託を購入すると、購入手数料がかからない証券会社も現れました。
・信託報酬
信託報酬は、「報酬」と表記されていますが手数料の1つです。ファンドを保有している期間中ずっと発生する手数料で、ファンドの運用会社や管理会社、販売会社へ支払われるものです。
信託報酬はファンドによって異なり、信託報酬率で示されます。信託報酬率は年間〇%と表記されますが、実際は投資資金から日割り分が毎日差し引かれていきます。
例:新生・UTIインドファンド
信託報酬率1.954%
100万円購入した場合、年間約1万9,540円、1日あたり約53.53円
信託報酬率は1%や2%などで表記されるため、一見すると大きな費用に感じないかもしれません。しかし、保有している間は毎日かかる費用のため、投資期間を事前に決めた上で実際にかかる信託報酬を算出しておくことが大切です。
・信託財産保留額
信託財産保留額とは、保有していた投資信託を売却するときにかかる費用のことです。事実上の解約手数料と考えて良いでしょう。SBI証券は解約手数料と信託財産保留額を別々に計算しますが、楽天証券の場合には、「解約手数料」という名目の手数料は徴収しません。
信託財産保留額は、解約時に受け取る資金から差し引かれます。そのため、別途手数料を支払う必要はありません。
例:新生・UTIインドファンド
信託財産保留額:0.3%
信託報酬はいくら?
続いては投資信託で主にかかる費用、信託報酬はどの程度かかるのかファンドのタイプから分析していきます。
・信託報酬はファンドによって違う
信託報酬はファンドによって手数料率が違い、一概に何%、いくらとは言えません。また同じファンドでも、購入金額や口数によって手数料の金額が変わることもあります。
・インデックスファンドは信託報酬が安い
信託報酬はファンドによって違うと紹介しましたが、ファンドのタイプごとにある程度の傾向があります。たとえばインデックスファンドの信託報酬は比較的安く設定されているのが通常です。なぜなら、市場平均に連動する動きを目指す運用は、運用会社にとって負担が少ないからです。
(例)
・ニッセイ外国株式インデックスファンド:0.10989%
・ニッセイ日経225インデックスファンド:0.275%
・eMAXIS SLIM先進国株式インデックス:0.10615%
なお、信託報酬は「〇%」と表記されていることもあれば、「〇%以内」となっていることもあります。〇%の場合は、表記されている手数料率で固定されているということです。しかし、〇%以内の場合は、表記されている手数料率より下がる可能性もあります。
・アクティブファンドは信託報酬が高いケースもある
アクティブファンドなど、市場平均以上の値動きを目指すタイプは、手数料率が高くなる傾向があります。成功報酬が設定されていたり、手数料率が変動したり、タイプもさまざまです。
(例)
・ロボット戦略 世界分散ファンド:2.212%程度+成功報酬
・アメリカン・ドリーム・ファンド:2.585%
・三菱UFJ国際‐J・エクイティ:1.496%~3.41%
成功報酬とは、運用会社があらかじめ定めた基準価額(「ハイウォーターマーク」と言います)以上の価格に達した場合に、追加される手数料のことです。
信託報酬が高いということは、運用難易度が高いということを表しています。アクティブファンドは高い利益率が期待できる反面、急激に下落するリスクがあるため上級者向けです。
|
|
投資信託を持っている間は費用がかかる?
投資信託のファンドを保有している間は、信託報酬が毎日かかります。信託報酬は純資産総額に手数料率を掛けた金額のため、たとえファンドの価格が購入価格よりも下がっているときでも支払い続けなければなりません。
(例)
購入価格:100万円
1年後の価格:99万円
信託報酬率:2%
100万円×0.02=2万円(1日あたり2万円÷365日=約54.8円)差し引かれる
99万円-2万円=97万円
このように、1日あたりの信託報酬は大きくないものの、1年、2年と経過すると大きな金額になります。
そのため投資初心者は、ローリスク・ローリターンで手数料が安いインデックスファンドなどから始めてみることをおすすめします。インデックスファンドやバランスファンドは、市場平均に連動した値動きをしますので、市場全体が好調であれば値上がりしやすい、シンプルな仕組み。そういった点でも初心者向きの投資信託です。
─────────────────
楽天証券なら現金を使わず楽天スーパーポイントで投資をすることができるので、投資初心者にもおすすめです。
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。なお、本コンテンツは、弊社が信頼する著者が作成したものですが、情報の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問等には一切お答えいたしかねます。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。あらかじめご了承ください。
この記事をチェックした人におすすめの記事 |
|
|
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。