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外国の株はどのように購入する?国内株式との違いとは
アメリカや中国など、海外の株式を日本国内で買うことはできるのでしょうか?海外の株式投資を行いたい人に向けて、外国株の取引の方法や買い方、知っておきたい日本国内株式との違いなどについてご説明します。
外国株は国内で購入できる?
海外の株式は、日本国内で購入できるものとできないものに分けられます。たとえば、アメリカや中国などの株はネット証券でも取り扱いが多いので、日本でも比較的買いやすいものとなっています。しかし、それ以外の国の株は取り扱っている証券会社が少なく、売買できる銘柄も多くありません。
取り扱う銘柄が多くないということは、それだけ投資できる先を選びにくいということでもあります。また、日本国内の株式市場とは異なり、リアルタイムの株の動きや企業のニュース、経済情勢をキャッチしづらいというデメリットもあります。
これから外国株への投資を始めようという人は、「なるべく情報をキャッチしやすい」、「自分が開きたいと考えているネット証券で取り扱っている」、「銘柄数が多い」国の株式を選ぶと良いでしょう。
外国株の買い方
外国株は、次のようなステップで購入することになります。
1. どの国の株に投資するかを決める
まずは、どの国の株式に投資するのかを決めましょう。日本で株式を買える国には、アメリカ、中国、タイ、マレーシア、韓国、ロシア、シンガポール、イギリス、オーストラリア、フィリピン、ベトナムなどがあります。
2. 該当の国の株を取り扱っている証券会社に口座を開く
該当の国の株を取り扱っている証券会社を調べて、その中から自分に合った会社を選びます。すでにその証券会社に口座を持っているのであれば、新たに口座開設する必要はありません。
3. 決済方法を決める
海外株式を購入するためには、原則として現地の通貨が必要です。そのため、一般的には、まず現金を現地通貨に両替して、その通貨で投資を行うこと(外貨決済)になります。しかし、証券会社によっては、一部の外国株式を日本円で決済できる(円貨決済)ところもあります。規定のレートで自動的に両替も行ってくれるというシステムで、両替をしないで投資ができるため、スピーディで面倒がありません。
4. 株を購入する
その後は、日本の株式を購入する場合と基本的には変わりません。銘柄を指定して、購入株数と価格、執行条件、決済方法(「3」の外貨決済か円貨決済か)を選択し、購入します。
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国別の取引可能な証券会社
海外の株式は、取り扱っている証券会社が限られています。国別にどのような証券会社で取り扱いがあるのか、一例をご紹介します。
・アメリカ
楽天証券、マネックス証券、SBI証券、auカブコム証券、DMM株、松井証券 など
・中国
楽天証券、マネックス証券、SBI証券、岡三オンライン証券、SMBC日興証券、GMOクリック証券 など
・アジア(タイ、マレーシア、インドネシア、シンガポールなど)
楽天証券、SBI証券、アイザワ証券 など
・フィリピン
アイザワ証券 など
・ベトナム
岩井コスモ証券、アイザワ証券、SBI証券 など
上記のように、アメリカ株や中国株は、楽天証券、マネックス証券、SBI証券と、知名度が高くユーザーも多いネット証券が取り扱っています。一方、新興国の株式は取り扱える証券会社が限られています。投資家の中には、こうした国の株式に投資するために、わざわざ現地の証券会社に口座を開く人もいるほどです。
これから外国株を始めようという方は、まず、気軽に取引ができて証券会社の選択の幅もあるアメリカ株や中国株から始めてみてはいかがでしょうか。
外国株を買うときの注意点
外国株式と国内株式では、いくつか違いがあります。外国株を買うときに注意しておきたいポイントをまとめました。
・取引時間
現地時間に合わせて取引が行われるため、日本国内の株式の取引時間とは、ずれがあります。アメリカの場合は、日本時間の23時30分~翌朝6時が取引時間です(サマータイム中は1時間早まります)。前場、後場という区別はありません。
一方、中国・香港では、日本時間10時30分~13時の前場と日本時間14時~17時の後場で取引が行われます。
・制限値幅がない国もある
日本には、「ストップ安」や「ストップ高」というシステムがありますが、海外にはこのような制度を設けていない国もあります。たとえば、アメリカでは値動きに制限がありません。株価が1日の中で大きく変動する可能性があるため、大きな利益が出せる反面、大きな損失につながる恐れもはらんでいます。
・税制
日本国内の株式を保有していると、株の売買で得た利益や受け取った配当金に対して税金がかかります。これは、外国株を買った場合でも同様です。ただし、配当金に関してはそれぞれの国の税金が課せられる場合があります。日本だけでなく該当の国の税金も支払わなければならないケースがあるということを覚えておきましょう。
現在、証券会社に口座を持っている人は、取引できる海外株式があるかどうかをチェックするところから始めてみてはいかがでしょうか?投資にはいろいろな種類がありますから、自分に合ったものを選びましょう。
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