株主優待とは、企業がその企業の株を保有している株主に対して、商品やサービスといった「優待品」を贈る制度です。多くの企業が株主優待制度を取り入れていますが、その目的は企業の株主を増やしたり、企業の商品やサービスを宣伝したりすることです。

優待の内容は企業の商品やサービス、優待券や割引券などさまざまです。よく利用する商品や施設、サービスの優待品があるかどうか、チェックしてみると良いでしょう。

権利確定日とは、株主として株主優待や配当などの権利を得られる日のことで、株主名簿に名前が記載されます。株主優待を受け取るための条件は「権利確定日」に株主であることです。株の買い付けから受け渡しまで2営業日要するため、2営業日前の「権利付最終日」までに株を保有している必要があります。

1年のうちで、権利が確定する銘柄が最も多い月は3月です。続いて9月、12月も多くの銘柄の株主優待があります。以下で3月、9月、12月に権利確定日が来る銘柄を、それぞれ楽天証券で保有している株主が多い順にランキング形式で紹介します。

3月に権利確定日が来る株主優待ランキングは、以下のとおりです。

通称NTTで知られる日本電信電話は、株主優待として自社グループの「dポイント」を進呈しています。権利確定日に100株以上保有している株主の中で、保有期間が2年以上3年未満の場合は1,500ポイント、5年以上6年未満の場合は3,000ポイント進呈されます。

3月は多くの会社の決算月でのため、株主優待の数も豊富です。バラエティ豊かな優待品の中から、自分のニーズに合った株主優待が見つかるでしょう。

9月に権利確定日が来る株主優待ランキングは、以下のとおりです。

ANAホールディングスは、株主優待としてANA国内線の片道1区間が割引運賃で利用できる搭乗優待や、ANAグループで利用できる株主優待券を提供しています。旅行や出張などでANAの飛行機やホテルをよく利用する人にはお得な特典でしょう。

12月に権利確定日が来る株主優待ランキングは、以下のとおりです。

権利確定月が12月銘柄の中でも、楽天グループの株主優待は、楽天モバイルの「音声＋データ（30GB／月）」プランが1年間無料で提供されるという内容です。楽天モバイルを月30GB無料で利用でき、楽天のアプリを利用することで国内通話（※）や国内SMSも無料で使えるので、月々の携帯料金を節約できます。

※（0570）などから始まる他社接続サービス、一部特番（188）への通話については、無料通話の対象外となります。

上記で紹介した以外の月でも、その月に権利確定月となる銘柄があります。優待利回りの高さを見て選ぶのも良いですが、権利確定月が近い銘柄の中から、自身の生活で役立つものや好きなもの、楽しめるものを軸に選んでみるのも楽しいかもしれません。