米国債投資について。初めての方でもお得に始められる!その情報とは

リリース日:2021/12/20 更新日:2024/09/25

国や企業が発行している債券を購入する債券投資。中でも米国債はアメリカ政府が発行している債券で、利回りや長期運用適格性といった点で投資メリットがあります。今回は米国債の特徴について紹介します。

  1. 米国債投資とはなにか
  2. 実は長期型投資に向いている?
  3. 米国債投資の始め方

米国債投資とはなにか

米国債投資とはなにか

まず、米国債投資とはなにか、基本的な仕組みをわかりやすく解説します。

 

・米国債は値上がり益と利息収入を得られる

米国債とはアメリカ政府が発行している国債のことです。米国債は、あらかじめ決められた期限まで保有し続けることができる金融商品(投資ができる商品のこと)です。市場で取引されていて、価格は日々上下しているので、利回りだけでなく値上がり益も狙うことができます。

 

経済大国の国債ですので信用度が高く、また市場規模も大きいため、長期運用に適しています。

 

米国債投資と株式投資との違いは、満期という概念や利回りに関する仕組みです。

 

●株式投資:保有期間に制限なし、利息収入に相当する配当金を得られる
●米国債投資:1年や3年など満期設定あり、国債ごとにルールは変わるものの定期的に利息収入を得られる

 

・新発債と既発債とは

米国債は新発債と既発債の2種類から選べます。

新発債と既発債とは

新発債とは、これから発行される債券の総称です。利息は発行時に約束されているので、満期まで保有すれば額面通りの利回りが保証されます。新発債を購入できるタイミングは、発行前のみです。

 

一方既発債は、既に発行された債券です。満期前の債券は市場で取引されるため、取得価格によって利回りは変動します。

 

・ゼロクーポン債と利付債とは

米国債には、ゼロクーポン債と利付債の2種類に分かれていて、それぞれ利払いのルールに違いがあります。

ゼロクーポン債と利付債とは

利付け債とは、1年間に2回利子を受け取ることができるタイプの債券を指します。また、満期時には、元本(額面価格)を受け取る仕組みです。

 

対してゼロクーポン債は、債券の保有中に利子を受け取る機会はありません。その代わり、額面価格より安い価格で発行されます。つまり、利子相当分を満期時にまとめて受け取るような仕組みです。

実は長期型投資に向いている?

実は長期型投資に向いている?

続いては、米国債投資が長期運用に向いているのか紹介します。

 

・日本国債よりも利回りが高い傾向が続いている

日本の国債(個人向け国債)は、2020年時点でも0%に近い利回り(0.05%)で発行されています。そのため、利息収入が欲しいと考えている方にとっては、投資メリットの少ない状況です。

 

米国債の場合は利回り1~3%程度で推移しているので、定期預金などよりも高くなっています。

 

・ゼロクーポン債は満期時に額面通りに受け取れる

米国債のゼロクーポン債は、満期に額面通りの金額で受け取ることができるのもメリットの1つです。例えば、額面価格10万円で実勢価格5万円の場合、満期まで保有し続けていれば利息収入は0円ですが、5万円の投資で10万円を受け取れます。

 

利付債も満期まで保有していると額面価格で受け取ることになる点は同じです。しかし、ゼロクーポン債の方が利回り(利回り相当額)は高い傾向です。

 

5年後、10年後の満期まで売却する予定がない、長期運用前提の投資を考えている方にとっては、米国債投資「ゼロクーポン債」が選択肢の一つになるでしょう。

 

・為替相場の影響を受ける可能性

米国債投資は、10年や20年といった長期運用に向いている一方、日本円に両替する際に為替相場の影響を受けてしまいます。

 

例えば、満期時に元本と利回りを受け取る場合、ドルベースでは利益のある状態でも円に両替した際に目減りするリスクがあります。

 

例)ゼロクーポン債(税などの計算は除く)

●ある米国債を10年間運用、取得価格は500ドル、額面価格は1,000ドル
●10年後の満期日に額面価格(利回り相当額含む)1,000ドルを受け取る
●円に両替した際に、為替相場の関係から額面価格が8万円まで減少

 

ドル円など為替相場は時々刻々と変化していて、10年後、20年後の満期日に、どのような状況になっているかは分かりません。

 

国債そのものは国が破綻しない限り元本保証されますが、為替相場の影響によって、損失を招くリスクもある点は理解しておきましょう。




米国債投資の始め方

米国債投資の始め方

最後に、米国債投資の始め方や売買の流れを紹介します。

 

米国債投資を始めるためには、以下の流れで発注手続きを進めます。

 

1. 米国債を取り扱っている証券会社を探す
2. 新規口座開設手続きを行う(審査などを経て申請から数日以内に開設)
3. 売り出し中の米国債を確認
4. 発注手続きを行う
5. 満期もしくは任意の時期に売却

 

新規口座開設には本人確認の書類が必要です。書類が揃えば最短即日で手続きが済み、入金後すぐ取引ができるようになります。また、米国債を購入する際は、最低購入金額や満期の年月日、利回りをよく確認しましょう。

 

米国債を取り扱っている証券会社は多数あり、楽天証券もその1つです。楽天証券では、さまざまな債券を取り扱っていて、10年債などの中長期債も販売しています。これから米国債投資を始める方は、楽天証券で口座開設してみてはいかがでしょうか。

 

また楽天証券では、為替差損(レート差による損失)を受けたくない方に向けて、外貨決済サービスを提供しています。これは利息や売却代金をドルなどの外貨で受け取って、任意のタイミングで円に両替できるサービスです。為替差損を受けないタイミングを狙って、米国債を運用していた外貨を両替できます。

このテーマに関する気になるポイント!

  • 米国債の特徴は?

    経済大国の国債なので信用度が高く、また市場規模も大きいため、長期運用に適しています。

  • 米国債投資と株式投資との違いは?

    米国債投資では満期設定と利息収入がありますが、株式投資に保有期間の制限はなく、利息ではなく配当金を受け取ることになるのが特徴です。

  • 新発債とは?

    これから発行される債券で、利息は発行時に約束されています。

  • 既発債とは?

    既に発行された債券です、市場で手に入れることになるため取得価格によって利回りが変動します。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。なお、本コンテンツは、弊社が信頼する著者が作成したものですが、情報の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問等には一切お答えいたしかねます。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。あらかじめご了承ください。




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菊地祥
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(3級FP技能士)
菊地祥

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

専業ライターの菊地です。株式・投資信託8年目。もっとお金やライフプランについて知りたいと思い、2018年にFP技能士3級を取得しました。現在は2級取得を目指して勉強中です。お金に関するあらゆる専門知識を、分かりやすく説明します。

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