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FXの始め方とおすすめの口座は?初心者にも分かりやすく外国通貨取引を解説!
FXは業者に証拠金を預け、その何倍もの外国通貨を売買できるという取引。値上がりだけでなく値下がりからも利益を出すことができ、長期保有ではスワップ収入も狙えます。ここでは、FXの特徴と取引の始め方を説明しています。
FXとは
FXはForeign Exchangeを略したもので、正式名称は「外国為替証拠金取引」です。顧客はFX業者に対して「証拠金」を預けます。FXでは、その証拠金の何倍もの外国通貨を取引できるのが特徴です。証拠金の何倍まで取引できるか(レバレッジ)については規制があり、個人の場合、現在25倍までの取引が可能となっています。取引の対象となっているのは、米ドルやユーロなどの外国通貨。ドル/円やユーロ/円、ユーロ/ドルなど様々な組み合わせで売買できます。
参照元:楽天銀行 FXって何だろう?
・FX取引の具体例
具体的な例で説明してみましょう。10万円の証拠金でレバレッジが20倍とすると、200万円分の取引ができることになります。1ドル100円のときに、米ドル/円の買いを実行するとしましょう。すると200万円分、つまり2万ドル買い付けることができます。
為替レートが1ドル110円と、円安ドル高になれば、2万ドルは220万円。このとき保有する2万ドルについて、米ドル/円の売りを実行すると、差し引き20万円の利益が出ることになります。10万円の証拠金で20万円の利益を得たことになるのです。
このようにFXでは、少ない資金で大きな利益を得ることができます。しかし逆に損をする場合についても、考えておくことが必要です。
先ほどと同じ状況で、為替レートが1ドル90円と、円高ドル安に動いたとしましょう。すると2万ドルは180万円。このとき保有する2万ドルについて、米ドル/円の売りを実行すると、差し引き20万円損失が出てしまいます。預けた証拠金10万円より、大きな損失です。FXでは、損失が預けた資金以上になってしまうこともあるのです。
・投資家保護の仕組み
ただ実際には「ロスカットルール」と呼ばれるものが存在し、損失が大きくなりすぎるのを防ぎます。為替レートが想定と逆方向に動くと、評価損が発生します。この際あらかじめ定められた額より評価損が大きくなると、FX業者は強制的に決済を実行し、取引を終了させるというものです。
取引は証拠金の25倍までとする「レバレッジ規制」と、損失の拡大を限定する「ロスカットルール」により、FX取引の高いリスクから投資家を保護しています。
またFX業者は、金融商品取引業の登録が必要です。トラブルを避けるためにも、FX業者を選ぶ際には確認しておきたいところです。FX業者選びではほかにも、財務状況が悪化していないか、これまで大きなシステムトラブルがなかったかもチェックポイントになります。
・FXに関する税金
FXで得た利益には税金が課せられ、収入・所得の状況やFXで得た利益の金額によって、確定申告が必要となることがあります。FXに関する税制についても確認しておきましょう。
FXで差益が生じた場合、確定申告では他の所得と区分けし「先物取引に係る雑所得等」として課税されます。所得税の税率は15%(ほかに地方税5%)となっています。損失が出た場合、他の「先物取引に係る雑所得等」の金額と損益通算が可能です。それ以外の所得とは損益通算できません。
他の「先物取引に係る雑所得等」と損益通算をしても、引ききれない損失が残ることもあります。その場合は、一定要件を満たすことで、翌年以後3年内の各年分の「先物取引に係る雑所得等」の金額から控除できます。
FXの始め方
・資金の額を決め、口座を開いて入金
FXを始めようと思ったら、まずチェックしたいのが資金の額。緊急用の資金に加えて、教育や住宅、老後の資金として準備するためのお金も確保しておきたいところ。そのうえでリスクを取って利益を追求するための資金があれば、それがFX用の資金となるでしょう。FXはリスクの高い取引。安全な形で保有したいお金、長期的に積み立てるためのお金とは区別して、活用できる資金の額を決めておくことが大切です。
資金の額が決まったら、今度はFX取引に使用する業者選びをします。信頼性や取引画面の使いやすさなどをチェックしましょう。業者が決まったらそこに口座を開設します。証拠金となるお金を入金すれば、FX取引ができる状態となります。
そこから必要となるのは、どんな取引をするかという戦略です。例えば数時間で取引を終えるデイトレードなのか、数日保有するスイングトレードなのか、さらに長期間保有するポジショントレードをするのか考えておきましょう。
・実際に取引をスタート
具体的な取引をスタートするには、どの通貨ペアを選択するかも決めなくてはなりません。情報が多いドル/円やユーロ/円などを選択することもできますし、金利差によるスワップポイントの収入を狙うのであれば、南アフリカランド/円やトルコリラ/円といった選択肢もあります。
そして値動きから利益を得るのであれば、値上がりを狙って買うのか、値下がりを狙って売るのかについての判断も必要です。あとは証拠金の何倍の取引をするのか、リスクを取りすぎないようにしながら注文を出すことになります。
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FXの取引時間
・平日なら24時間リアルタイムの値動き
FXの特徴は、平日なら原則として24時間取引が可能ということです。元日以外の祝日にも取引が行われています。取引できないのは、土曜日と日曜日。世界の外国為替市場は休場となります。それ以外の時間には、24時間リアルタイムで値が動き、それをみながら取引できるのです。1日に1回決められる基準価額で取引する投資信託や、平日の午前と午後に取引が行われる国内株式とは大きく異なる点となっています。
例えば平日の夜から深夜に、リアルタイムでの値動きをみながら取引したい場合には、FXが便利ということになります。
・世界の外国為替市場
なぜ24時間リアルタイムでの取引が可能かというと、世界の外国為替市場が交代で開くからです。東の方から順にみていきましょう。日本時間の朝5時頃からは、ニュージーランドのウェリントン市場、オーストラリアのシドニー市場が開き始めます。9時頃になると東京市場・香港市場・シンガポール市場が開いていき、夕方の16時にはロンドン市場がスタートします。そして夜21時には米国ニューヨーク市場が始まり、翌日の朝7時頃まで取引が行われるのです。
夜21時から深夜にかけては、ロンドン市場とニューヨーク市場が開いていて、取引が活発になる時間帯。米国の重要指標が発表されると、大きく値が動くこともあります。
・週末の持ち越しには注意
FXは土日に取引できなくなりますが、その間に重大な出来事が発生することがあり得ます。その影響で、月曜日の朝に大きく値が動くことがあるのです。買いや売りのポジションを持ったままだと、土日に対処できないため、思わぬ損失が出てしまうかもしれません。覚えておきたい注意点です。取引できない時間帯は、ほかに取引業者によるシステムのメインテナンスもあります。サイトでチェックしておきましょう。
FXで利益は出るの?
・値下がりしても利益を出せる
FXの特徴は、値下がりする値動きからも利益を出せるという点。「売ってから買う」というパターンです。具体例をみてみましょう。
証拠金が10万円で、レバレッジが10倍なら100万円分の取引ができます。1ドル100円のときに、この先ドル/円が値下がりすると予想して、売りを実行するとしましょう。100万円分、つまり1万ドルをまず売ります。その後1ドル90円まで値下がりしたとしましょう。1万ドルは90万円で買い戻すことができます。すると差額の10万円が利益となるのです。
・金利差からスワップポイントを得ることも可能
そしてもう1つ、FX取引から得られる利益で、注目したいのが「スワップポイント」。FXではある2種類の通貨を交換するのですが、その際、高金利通貨と低金利通貨を交換すると、金利差に相当する現金(スワップポイント)を受け取れます。(逆に支払うこともあります。)
こちらも具体的な数字で確認してみましょう。たとえば2020年7月時点では、日本の政策金利はマイナス0.10%と低くなっています。一方、南アフリカの政策金利は3.75%。大きく差があるのが分かります。
ここで日本円を売って、南アフリカの通貨「南アフリカランド」を買う取引をするとしましょう。これは通貨ペア「ランド/円」の「買い」となります。これにより南アフリカランドを1万ランド保有すると1日につき、8円受け取れるのです。8円というのは2021年8月の楽天FXでの数字で、これは業者や時期により変化します。
ランド/円を買って、南アフリカランドを10万ランド保有するなら、1日80円のスワップポイント。300日なら2万4,000円ということになります。これもFX取引による利益です。ただしスワップポイントを得るために長期間保有すると、その間にランド/円が値下がりすることもあります。レバレッジを低めにおさえるなど、値下がりリスクへの対応が必要になるでしょう。
おすすめのFX口座
・比較されるスプレッドとは
FXの広告や比較サイトでは「スプレッド」と呼ばれる数字を取り上げているのをみかけます。これはFX取引における「買値」と「売値」の交換レートの差を意味します。
例えばドル/円の買値が109.728円、売値が109.726円だったとしましょう。2つの数字の差は0.002円。つまり0.2銭がスプレッドとなるのです。もし109.728円で買って、すぐに売ろうとしたら、買値より安い109.726円でしか売ることしかできません。0.002円を超えて上昇しなければ利益を出せないのです。売りから入るときも、同様のことが言えます。
スプレッドは小さい方が、取引に有利となります。
・各社のスプレッドとスワップポイントを比較
2021年8月現在の数字を表にしてみました。スワップポイントは10,000通貨あたりの数字です。またスワップポイントは日によって変化するため、詳細は公式サイトで確認してください。
各社のスプレッドとスワップポイントを比較
ドル/円のスプレッドは、各社近い数字となっています。スワップポイントにはばらつきがみられます。FX口座を選ぶ際には、取引したい通貨のスプレッドとスワップポイントをチェックすると良いでしょう。例えば高金利通貨でスワップポイントを狙うという場合には、その通貨を取り扱っていて、かつスワップポイントも高いFX口座が有利となるでしょう。また普段使っている証券会社や銀行との連携しやすさなども、チェックしたいところです。
FXの始め方を知ると、さっそく試してみたいという方も多いと思います。楽天証券ですでに資産形成に取り組んでいるという方は、楽天FXの利用が便利です。楽天証券に総合口座を持っていれば、そこからFX口座を申し込むことができます。楽天証券に口座がない場合でも、FX専用口座を開設することで、すぐに取引がスタート可能。
楽天FXでの取引では、楽天ポイントが貯まるのでお得です。トルコリラや南アフリカランドなど、高金利通貨も取り扱っているので、金利差によるスワップポイントを狙うのも良いでしょう。
このテーマに関する気になるポイント!
- FXとは?
業者に証拠金を預け、その何倍もの外国通貨を売買できる取引です。 - FXの始め方は?
投資可能な金額を決め、口座を開設して入金。売買する通貨ペアや戦略を決めて、取引を始めます。 - FXの取引時間は?
元日と土日以外の平日であれば、基本的に24時間取引可能です。 - FXで利益は出るの?
買った後の値上がり益のほか、先に売ることで値下がりからも利益を出せます。長期保有すれば、金利差によるスワップポイントも狙えます。 - おすすめのFX口座は?
取引したい通貨ペアを取り扱っているか、スプレッドは小さいか、スワップポイントは大きいかなど比較して選びましょう。金融商品取引業の登録があるか、システムトラブルは少ないかも要チェックです。 - 仮想通貨の購入時の注意点は?
金融庁・財務局に登録してある業者を利用し「必ず値上がりする」などの情報に惑わされないようにしましょう。
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