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南アフリカランドの特徴は?投資のメリットや今後の見通しをわかりやすく解説
高金利通貨として人気の高い「南アフリカランド」。FXを利用して投資すると、日本円との金利差が大きく、スワップを受け取ることができます。ここではコロナや米大統領選挙の影響を予想しながら、投資のタイミングを解説しています。
南アフリカランドってどんな通貨?
・南アフリカ共和国の概要と経済
南アフリカ共和国は、アフリカ大陸でもっとも南に位置する国です。2016年における人口は約5,500万人で世界26位。2018年のGDPは約3,700億ドルで世界34位ですが、アフリカ大陸では最大の経済大国です。主要国首脳会議(G7)に新興国を加えたG20に、アフリカから唯一参加する国となっています。天然資源が豊富で、金やダイヤモンドの世界的な産地として知られています。南アフリカ共和国は、複数政党制が機能する民主主義国家で、経済発展が期待されている国です。
・南アフリカランドの特徴
南アフリカ共和国の通貨は、南アフリカランド。FX(外国為替証拠金取引)などでは「ZAR」という記号で表示されます。日本円との交換レートは、ランド/円 (ZAR/JPY)というように表示されます。2020年末のレートを見ると、1ランドは7.03円ほどです。
南アフリカ共和国は政策金利が高く、南アフリカランドは「高金利通貨」なのが特徴です。金やダイヤモンドの価格から影響を受けやすい通貨でもあります。ドルやユーロといった通貨よりも取引量が少なく、流動性は低めです。
南アフリカランドに投資するメリットは?
日本円と比べたときの「金利の高さ」。これが南アフリカランドに投資するメリットとなります。日本と南アフリカ共和国における、政策金利を比較してみましょう。2020年12月の状況をみると、日本の政策金利が-0.10%なのに対して、南アフリカ共和国では3.50%と大きな差があることがわかります。南アフリカ共和国の3.50%という数字は、2020年に政策金利を引き下げた後の数字。2020年1月までは6.25%という高さでした。この金利の高さがメリットとなるのです。
FXを利用すると、海外の通貨を売買することができます。この際、取引する通貨ペアの金利差によって、「スワップ」を受け取れることがあります。基本的に金利の高い方の通貨を買うと、スワップの受取が可能です。逆に金利高い通貨を売ると、スワップを支払うことになります。たとえば日本円で南アフリカランドを買うという場合。ランド/円(ZAR/JPY)の通貨ペアで、買いを実行するとしましょう。金利が高い南アフリカランドを買うことになるので、スワップを受け取ることができます。
楽天証券の楽天FXでのスワップについてみてみましょう。スワップは取引日ごとに受け払いが行われます。ランド/円 (ZAR/JPY)の買いでは、1万通貨あたり1日に2円受け取れます。1ランド/円を7.03円とすると、1万ランドつまり、7万300円分買うと1日2円のスワップが受け取れるのです。またFXではレバレッジと言って、預けたお金の25倍まで取引できます。7万300円を25で割ると、約2,800円。約2,800円の投資で、1日2円の金利が受け取れることになります。
ただし高いレバレッジで取引をすると、ランド/円が下落したときの損失も大きくなってしまいます。余裕資金を使った、無理のないレバレッジでの取引がおすすめです。
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南アフリカランド過去10年の値動き(為替チャート)
高いスワップを受け取れることで人気の高金利通貨。大きく値を下げたときは、投資のチャンスとも言えます。そこで過去10年間における南アフリカランドの値動きを確認し、現在の水準がどういった位置にあるのか考えたいと思います。
2008年のリーマンショックによる大きな下落を経て、2010年ごろからのランド/円は、1ランド9円から13円の間で推移していました。その後2015年~2016年には中国経済の低迷を要因として、6円台まで値を下げることになります。2017年12月には、与党ANCの党首交代を受け、9円台を回復しました。しかし2020年に入ると、新型コロナウイルスの感染拡大から金融不安が広がり、また大きく値を下げます。2020年4月には5円台になりました。5月半ばからやや回復し、その後は6円台を中心とした値動きとなっています。
つまりランド/円の過去10年における値動きを見ると、以前は12円台や13円台だったものが、現在では6円台まで値下がりしているということになります。
南アフリカランドの今後の見通しは?
・近年の為替相場の状況
2020年前半には新型コロナウイルスの影響で5円台を付けましたが、その後6円台で推移。不確定要素だった米大統領選挙も通過し、年末には7円台まで戻しています。
・今後の見通し
引き続き新型コロナウイルスの影響を注視する必要があるでしょう。南アフリカ準備銀行が追加利下げに踏み切るような場合は、さらなる値下がりも考えられます。ワクチンの開発などで世界の経済活動が回復し、貿易が活発になるという見通しが出てくると、南アフリカランドの値上がりも期待できるということになるでしょう。利上げも現実味を帯びてきます。
下値不安が消えてくると、高金利通貨の南アフリカランドが再び注目されるかもしれません。少しずつ買いを検討する時期と言えそうです。
南アフリカランドへの投資は、楽天証券の楽天FXで始めることができます。南アフリカランド/円が7円付近であれば、取引単位は1,000通貨単位なので、レバレッジが1倍のコースを選ぶと7,000円ほどから投資可能です。証拠金の25倍の取引ができるスタンダード25倍コースであれば、280円ほどで始められます。長期的にスワップを受け取りたいということであれば、レバレッジは低めにしておくほうが安全です。南アフリカランド/円(ZAR/JPY)のチャートやニュースをチェックしながら投資のタイミングを決めましょう。
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