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外貨預金はこわくない!はじめる前に知っておきたいこと
外貨預金は、円預金に比べて高い利息が得られるのが魅力です。為替レートの変動や手数料といった注意点はあるものの、できるだけ影響を受けない利用の仕方を心掛ければ、大きなリターンにつなげることもできるでしょう。
外貨預金とは
「外貨預金」というのは、日本円以外の通貨で行う預金のことです。外貨預金の中にも、米ドル、ユーロ、オーストラリアドルなど、さまざまな通貨があり、自分の好みに応じて選べます。
現在、日本ではとても金利が低く、銀行に預けても利息はほとんどつきません。しかし、世界中どこの国でも金利が低いというわけではありません。外貨預金を利用することで、他の国の高い利率で資産を運用することができるのです。
外貨預金は投資ではありませんから、基本的に「預けたものがなくなってしまう」ということはありません。しかし、日本円で銀行に預金した場合には必要のない手数料がかかる点と、為替レートによって受け取れる金額に変動があるという点には注意が必要です。
詳しいメリットとデメリットについては、次の項目でご説明します。
外貨預金のメリット・デメリット
外貨預金のメリットは、なんといってもその利率の高さです。外貨預金の金利は、3つの要素によって決まります。
・預け入れる期間
外貨預金も円預金と同様、預入期間の制限がない普通預金と、一定期間のみ預け入れる定期預金の2種類。一般的に、外貨普通預金に比べて外貨定期預金は金利が高くなっていますが、同じ外貨定期預金でも、1カ月なのか、1年なのかといった預入期間の長さによって金利が変わります。
・利用する外貨
米ドル、ユーロ、オーストラリアドルなど、多くの国の外貨預金があり、利率はさまざまです。一般的に、安定している国ほど利率は低く、経済情勢が不安定な国ほど利率が高くなっています。2019年9月現在では、南アフリカランドや中国人民元などは利率が高く、米ドルやユーロなどは利率が低めです。
・利用する銀行
どこの銀行を利用するかによって、外貨預金の利率も変わります。一般的に、大手都市銀行よりはネット銀行の方が利率はよく、手数料も低く設定されています。参考までに、2019年9月の楽天銀行の場合、米ドル7日間の外貨定期預金金利は年率8.0%です。
また、その他のメリットとして、「7日」のように、非常に短い期間での預け入れもできるという点があります。長く預ける必要がないので、気軽に利用できるでしょう。
一方のデメリットとしては、手数料と為替レートの問題が挙げられます。外貨預金を利用する際は、多くの場合、日本円を外貨に換えて預け入れ、受け取る際に再び外貨を日本円に交換することになります。このときに、為替レートの影響を受けることになるとともに、銀行に手数料を支払わなければいけないのです。
1ドル100円のときに、日本円10万円分(=1,000ドル)を米ドルの外貨預金に預け入れた場合について考えてみましょう(利率についてはここでは考慮しません)。仮に、満期を迎えて受け取るときの為替レートが1ドル90円になっていたとすると、1,000ドル=9万円になりますから、大きな損失を出してしまいます。
さらに、円を外貨に・外貨を円にする両替手数料が1ドルあたり1円前後かかり、預け入れるときも引き出すときも、約1,000円の手数料を支払わなければなりません。
ただし、この手数料はネット銀行などを利用することで節約できます。たとえば、楽天銀行の場合、米ドルの手数料は1ドルあたり25銭ですから、1/4の手数料で取引ができるのです。
また、為替レートについても、円高が進むと損失につながりますが、反対に円安で1ドルが110円になれば、元金11万円+利息を受け取ることになり、メリットになるケースもあります。
通貨の値動きを意識しながら、円高のタイミングのときは円にせずに外貨普通預金にとりあえず預けておいて、円安のタイミングで現金化するといった工夫をして投資を行うことで、デメリットを軽減させることができるでしょう。
ちなみに、このような通貨の値動きだけに着目して売買益を得る取引がFXです。外貨預金はFXよりも長期的な視点で運用できる資産形成方法だといえるでしょう。
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結局どの通貨を選べばいいの?
外貨預金にはたくさんの通貨が用意されています。「結局どれにすればいいの?」という人もいるでしょう。しかし、これに対する明確な答えは残念ながらありません。
一般的な投資と同じように、外貨預金もリスクが高ければ期待できるリターンも大きく、リスクが低ければリターンも控えめです。自分がどのようなスタンスで外貨預金を利用したいのかを考えて通貨を選びましょう。
それよりも重視したいのは、外貨預金にかかる手数料をできる限り低く抑えるということと、為替レートが有利なタイミングで外貨に換えるということです。後者に関しては、「よくわからない」という場合、定期的に積み立てることでリスクを分散させる「積み立て購入」を利用するのがおすすめです。
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