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G20とは。参加国やなりたちを簡単に説明!サミットではどんなことが話されている?
20の国と地域からなるG20。先進国に新興国が加わり、世界経済での協調した行動のために合意を形成していきます。2020年は環境問題やワクチンの分配などが議題になりました。G20の構成と目的、歴史などを説明します。
G20(ジートゥエンティー)とは
G20(ジートゥエンティー)とは、20の国と地域からなるグループ。先進国グループと新興国グループとで成り立っています。先進国グループからは、主要国首脳会議に参加するアメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・日本・イタリア・カナダの7カ国(G7)とEU。これに主要国首脳会議に参加していたことがあるロシアと、中国・インド・ブラジル・メキシコ・南アフリカ・オーストラリア・韓国・インドネシア・サウジアラビア・トルコ・アルゼンチンといった11の新興国を加えたのがG20です。ニュースなどでは「先進国に新興国を加えた主要20カ国」と呼ばれることもあります。
毎年、G20はG20サミットという首脳会議を開催しています。G20の首脳が集まる国際会議です。正式名称を「金融・世界経済に関する首脳会合」。G20サミットを開催する国は、12月からの1年間、G20議長国となります。日本がG20議長国となったのは、2019年6月28日と29日に開催した「G20大阪サミット」。このときは国内8都市で、関係閣僚会合も開催され、協調して世界経済を成長させるため、様々なテーマを議題に話し合いがおこなわれました。
G20サミット開催のきっかけとなったのは、1997年のアジア通貨危機。国際金融システムに関する議論には、G7だけでなく、主要新興国の参加も必要との認識が広がったのです。1999年にG20財務大臣・中央銀行総裁会議の創設が合意され、リーマン・ショック下の2008年に、アメリカのワシントンD.C.で第1回G20サミットが開催されました。当初は年2回開催されていたG20サミットでしたが、2011年以降は年1回の開催になっています。
G20で話された歴史的な合議とは
世界経済を成長させるために必要な協調について話し合うG20。そこで形成された合意は、世界経済にとって大きな意味を持ちます。最近のG20において「歴史的」と評価されたのは、「最貧国への債務軽減」の枠組みに関する合意。最貧国は新型コロナウイルス禍により、債務の返済に苦しむ状況が続いています。これまでにも債務の支払いを猶予する措置はあったのですが、G20では2020年11月にさらなる措置として、債務の減免などに関する新たな共通枠組みを承認したのです。
国際通貨基金(IMF)も今回のG20による合意を高く評価しています。資金の不足額は2023年までに、アフリカ諸国だけで3,450億ドルにも達する見込みで、債務救済や資金調達など、追加の措置も求められています。アメリカからは、債務措置の対象を最貧国だけでなく、中所得国にも拡大する用意があるとの発言もあったようです。G20が世界の経済で担う役割は、これから大きくなっていくのかもしれません。
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G20の参加国の事情や思惑
2020年のG20サミットは、11月21~22日にオンライン形式で開催されました。議長国はサウジアラビアです。G20は先進国だけでなく、新興国を多く含むのが特徴。合意を形成していくなかでは、各国の事情や思惑が交差することになります。
例えば新型コロナウイルスのワクチンについて。経済活動を再開するために、各国はワクチンの確保へ動いています。しかし、ワクチン開発が自国で可能な国とそうでない国、資金が十分な国とそうでない国といった差がでてきます。そこで今回のG20サミットでは、首脳宣言に「全ての人々による安価かつ公平なアクセスを確保するためのいかなる努力も惜しまない」との文言が盛り込まれました。これは様々な国の思惑を反映したものと考えられます。
もうひとつ各国で事情が異なってくるのが、環境問題。二酸化炭素の排出を削減するなどは、全世界での協調が求められるところです。しかしこうした取り組みは経済を発展させようとしている国々では重荷となることもあるでしょう。先進国と新興国を含むG20では、環境を重視するか経済発展を重視するかで思惑が違ってくることになります。今回のサミットではG20諸国の半数が2050年に向けた目標を掲げ、またアメリカが共通の枠組みに戻ってくるなど前向きな動きがありました。
G20が経済に与える影響とは
G20の影響力をみるには、各国のGDPや人口を合計した数字をみるのがわかりやすいかもしれません。GDPについてみると、G20は世界の8割以上を占めています。総人口でみても世界の約3分の2を占めるという状況。経済状況が異なる国々が参加するため、合意形成には困難がともなうかもしれませんが、影響を与える範囲は広いといえるでしょう。
世界経済の動向は、投資への考え方にも影響を与えます。現在の経済状況はやこれからの見通しについても、G20で話し合われた内容に関心を持てば、ヒントが得られるかもしれません。楽天証券では、広く世界の株式や債券に投資可能な、インデックスファンドやバランスファンドなどを購入することができます。価格が世界全体の経済に連動するタイプを選べば、グローバルな視点での投資が可能です。投信スーパーサーチでは様々な条件での投資信託の絞り込みが可能。
このテーマに関する気になるポイント!
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G20とは?
20の国と地域からなるグループで、先進国グループと新興国グループとから成り立っています。
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G20に含まれる国は?
アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・日本・イタリア・カナダの7カ国(G7)とEU、ロシア・中国・インド・ブラジル・メキシコ・南アフリカ・オーストラリア・韓国・インドネシア・サウジアラビア・トルコ・アルゼンチンがG20です。
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G20サミットとは?
G20の首脳が集まって行う国際会議で、正式名称は「金融・世界経済に関する首脳会合」と言います。
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G20議長国とは?
その年のG20サミットを開催する国が議長国になります。
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日本がG20議長国となったのはいつ?
2019年6月28日と29日に開催した「G20大阪サミット」です。
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G20サミット開催のきっかけは?
1997年のアジア通貨危機で国際金融システムに関する議論にはG7だけでなく、主要新興国の参加も必要との認識が広がったことです。
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第1回G20サミットはいつ?
2008年に当時リーマン・ショック下だったアメリカのワシントンD.C.で第1回G20サミットが開催されました。
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G20サミットの開催頻度は?
当初は年2回開催でしたが、2011年以降は年1回の開催になっています。
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近年のG20で「歴史的」と評価された事柄は?
2020年11月、新型コロナウイルス禍において「最貧国への債務軽減」の枠組みに関する合意がなされました。
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世界的に新型コロナウイルスの流行した2020年のG20サミットはどのように開催された?
2020年11月21~22日にオンライン会議の形式で開催されました。
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確かに、各国で経済や人口の状況は違うものね。こういう措置は必要だと思うわ