日経平均の予想はどうなっている?2021年の日本株のゆくえはいかに

リリース日:2021/03/10 更新日:2024/09/04

コロナバブルで大きく上昇した日経平均は2021年も上昇は継続するのでしょうか。コロナワクチンや再生可能エネルギーの行方も気になります。証券会社各社の予想、強気派、弱気派の意見をまとめました。

日経平均の予想はどうなっている?2021年の日本株のゆくえはいかに
  1. 証券会社各社の日経平均予想。今後相場はどう動く?
  2. 強気派の意見2選
  3. 弱気派の理由3個
  4. 「コロナ・バブル」はいつまで続く?
  5. 投資家が今やっておくべきこと

証券会社各社の日経平均予想。今後相場はどう動く?

証券会社各社の日経平均予想。今後相場はどう動く?

証券会社各社の日経平均予想では、中立もしくは強気の意見が多く、上下動を繰り返しながら今後も堅調に推移していくと考えているストラテジストが多いようです。それぞれの予想を引用します。

 

・SBI証券
2021年における日経平均株価のレンジは、2万3,000円~3万円と予想します。予想レンジの中心は2万6,500円なのでほぼ、現在の株価水準に近く、投資スタンスとしては”中立”と言えます。

・マネックス証券
2021年の日経平均株価は4月頃に転機を迎え、早くて9月、遅くとも11月頃まで調整が続くと予想しています。これまで右肩上がりを続けてきた成長株の一角が調整を迎える可能性が高いと思われます。

・楽天証券
2021年の日経平均は、9月ごろに3万円に達すると予想しています。日米欧でワクチンの大量供給が実現し、新型コロナウイルスが徐々に収束に向かうことを前提としています。ワクチン効果で、2021年に世界景気の回復が継続すると予想しています。

強気派の意見2選

強気派の意見2選

今後の日経平均が上昇するという意見の人は、どのような理由を挙げているのでしょうか。

 

・ワクチンで新型コロナウイルス収束 経済活性化
2020年流行した新型コロナウイルス。緊急事態宣言の発出により、企業の業績ひいては日本経済が振り回されることになります。新型コロナウイルスの収束は、経営者や投資家だけではなく、世界中の人々の願いといえるでしょう。

 

アメリカのファイザーとモデルナ、ドイツのビオンテックが2020年中にいち早く新型コロナウイルスのワクチンの承認を受け、一部の国々で接種が始まっています。これにより、新型コロナウイルスの感染拡大が抑えられ、経済活動が通常に戻れば、株価は上昇するだろうという予測です。

 

・再生可能エネルギー関連
近年注目が集まっている再生可能エネルギー関連株の上昇が日経平均株価を押し上げるという意見があります。

 

特に脱炭素関連や水素エネルギー関連の株は以前から注目を集めていて、菅義偉首相も温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることを目標に掲げ、事業を推進する姿勢です。




弱気派の理由3個

弱気派の理由3個

底堅い値動きを見せている日経平均ですが、一方で2021年に起こりうるリスクを強調する弱気派の意見もあります。

 

・上昇の反動あり
2020年、コロナ・バブルと呼ばれるほど日経平均は上昇しました。2020年11月17日には、1991年5月以来、29年ぶりに2万6000円台を回復しました。2021年に入ってからも上昇は止まらず、2万9000円台に迫る勢いを見せています。

 

ただ、株価は常に上下動を繰り返して動くもので、大きく上昇した後は「調整」という動きがあり、ある程度下落することが多いものです。

 

ここまでの上昇の動きが大きかっただけに、「調整」の動きも大きくなるだろうという意見が散見されます。ただしこれは一時的なもので、経済が順調であれば再び上昇し始める可能性が高いという見方が優勢です。

 

・金利上昇
新型コロナワクチンの接種により、新型コロナウイルスの感染拡大が抑えられ、経済が正常化することで景気が上向くことが想定されます。その結果、現在低水準に抑えられている政策金利が上昇する可能性も指摘されています。

 

金利の上昇が経済の正常化によるものであれば好材料と考えられますが、相場の上昇を止めてしまう可能性も否定できません。

 

・新型コロナウイルスのゆくえ
世界中の人々が期待している新型コロナワクチン。接種により新型コロナウイルスの感染拡大が抑えられれば、経済が正常化すると考えられます。

 

ただノルウェーで副反応による死者が出たという報道もあり、まだその効果を疑問視する声があります。期待が大きいだけに、ワクチンが想定通りの効果を発揮しなかった場合は、株価の大きな下落も想定しなくてはいけません。

新型コロナワクチンの接種で早く新型コロナウイルスが収束してくれるといいわ! コロナ・バブル気になるわ!今後の行方もチェックが欠かせないわね!

「コロナ・バブル」はいつまで続く?

「コロナ・バブル」はいつまで続く?

新型コロナウイルスの感染拡大から大きく値を下げた日経平均ですが、2020年4月以降急速に値を戻し、上昇が続いています。この上昇が「コロナ・バブル」と呼ばれるものです。

 

参照元:楽天証券 日足

新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界中で経済的な対策が講じられてきました。日本でも、持続化給付金や緊急小口資金、定額給付金など様々な支援策により現金が配布されています。日本で行われたコロナ対策の規模は約177兆円です。その一部は、株式市場や金、仮想通貨市場に流れ、価格の上昇を後押ししていると見られます。

 

この上昇がバブルだとすると、いつまでこのバブルが継続するのか気になります。実際にバブル崩壊のタイミングを予測することは大変難しいことですが、想定できるのは、以下のような局面です。

 

・経済正常化により各国のゼロ金利政策が終了する時期
・新型コロナウイルスのワクチン接種が広まり、通常の経済活動が可能になる時期
・ワクチンが期待外れで、失望感が高まる時期

 

株や為替の価格は、将来の経済動向を織り込んで動く性質があります。ワクチンが効果を発揮し経済活動が正常化することを見越して株価は上昇してきました。

 

すでに経済正常化を織り込んで日経平均が推移しているとすれば、ワクチンが期待外れであった場合はもちろん、期待通りの効果であったとしても、株価の上昇は一服する可能性が考えられます。

投資家が今やっておくべきこと

投資家が今やっておくべきこと

再生可能エネルギーやワクチン関連、巣ごもり消費による関連企業の株価の上昇はもう少し続きそうです。

 

株式相場には「噂で買って事実で売れ」という言葉がある通り、株価が上昇してから買うのではなく上昇する前に「仕込んでおく」ことが定石です。上昇する前の株を見つけるのは投資の醍醐味ともいえますし、面白いものですが、ある程度の経験が必要になります。

 

このように個別株投資は投資初心者には少し難しい面があるので、これから投資を始めるのであれば、個別株よりも投資信託を選択肢に入れておくと良いでしょう。投資信託は個別株ほどの大きなリターンは見込めませんが、長期運用では安定したパフォーマンスが期待できます。

 

楽天証券は投資信託の商品が豊富で、アメリカの株式市場に連動したものや新興国の株式をミックスしたものなどがあります。投資に関する情報コンテンツも豊富で、初めての方も学びながら投資を経験することができるでしょう。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。なお、本コンテンツは、弊社が信頼する著者が作成したものですが、情報の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問等には一切お答えいたしかねます。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。あらかじめご了承ください。




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Tsun
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(2級FP技能士)
Tsun

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

現役の生命保険営業マン。FP2級資格を保有し、個人のライフプラン、マネープランから適切な保険の組み立てを提案しています。個人的にはFXでのデイトレードを得意とし、現在も積極的に運用中。

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