投資信託とは、投資家から集めたお金をまとめた資金で運用のプロが株式や債券などに投資・運用していき、運用の成果を投資額に応じて投資家に分配する金融商品です。集めた資金をどのように投資するかは投資信託ごとの運用方針に基づき、市況を見ながら専門家が判断します。

投資信託の運用方針にはさまざまなものがありますが、アクティブファンドとインデックスファンドは中でも代表的な例といえるでしょう。本来の意味では、インデックスファンドは市場の指数と連動した値動きを目指し、低コストのものが多く、初心者向きで長期保有にも向いている銘柄が多いとされています。また、ヘッジファンドは、デリバティブなどを活用して、市場の値動きにかかわらずに収益を確保するなど、それぞれの運用目的に沿った成果を目指すファンドで、機関投資家や大口投資家から私募により資金を集めます。

ETFとは上場投資信託とも呼ばれ「Exchange Traded Funds」の頭文字を取ったものです。国内で代表的な商品としては「東証株価指数（TOPIX）」に連動するETFなどがあり、つまりこのETFを保有することで、TOPIX全体に投資を行っているのと同じ効果が期待できるとも考えられます。

証券会社のWebサイトで投資信託のページを見ると「信託報酬」をはじめ「信託財産留保額」や「基準価額」などの単語がずらり…1つずつ意味を理解し押さえておくようにしましょう。

投資信託の特徴や運用の方針などが記載された書類を「目論見書」といいます。「交付目論見書」には、ファンドのリスク、運用実績、手数料などの情報がコンパクトにまとめられており、投資信託を購入する前に販売会社から交付されるものです。「請求目論見書」は、ファンドのさらに詳しい経理状況や沿革などが記載された資料で、投資家自身が販売会社に請求をすると受け取れるものです。投資信託の購入時にはこれらの資料をよく確認するようにしましょう。なお、目論見書とは別に投資信託の運用成果をまとめた「運用報告書」も用意されています。