これまでにはネクシィーズ（4346）、ユーグレナ（2931）、リログループ（8876）などがの株主優待の対象として上記を採用していたことがあります。
また、ロト6を株主優待として渡している会社はありませんが、マサル（1795）では宝くじを株主優待にした実績があるそうです。夢がありますね。
厄払いの割引も存在しませんが、葬儀費用の割引はイオン（8267）、リログループ（8876）が実施実績があり、墓石費用の割引もニチリョク（7578）の株主優待で実績があります。
冠婚葬祭にも株主優待が使えるなんて！ユニークな株主優待がたくさんありますね。

ダイオーズ（4653）の株を300株以上の保有で株主優待の対象になった実績があります。
コーヒー100杯分って、1年間の休日の朝のコーヒーがすべて株主優待で飲めてしまう量です。ダイオーズ、太っ腹ですね。
しかもこの株主優待、1,000株以上の保有だと400杯分のコーヒーに増えるオプションでした！1年間毎日コーヒーを飲んでもおつりがくる量。コーヒー好きには見逃せない株主優待では？

株主優待の対象を、期日までに株主名簿に記載されている株主としている会社が数多く存在します。株主として株を購入してから株主名簿に記載されるまでは、購入後2営業日の期間が必要です。
この時、月末の日（30日か31日）を権利確定日と呼び、その2営業日前を権利付き最終日と呼びます。1営業日前は権利落ち日と呼ばれ、この日に株を買っても株主優待の対象にはなりません。ですが権利付き最終日に買った株を権利落ち日に売ったとしても、権利確定日の株主名簿には反映されない為、1日の保有でも株主優待を受けることができます。
でも、これには注意が必要です。
株主優待の中には、優待を取得するために株の継続保有期間の条件を設けている会社もあります。こういった会社の場合、権利付最終日に株を買い、権利確定日に株を持っていても株主優待は受けられません。
確実に株主優待を受けられるよう、購入時には注意しましょう。

実は、株主優待は日本独自の文化と言われています。
2017年の大和インベスター・リレーションズの調査では、株主優待を実施している企業は上場会社3,685社のうち1,307社でした。
日本で株主優待が普及した理由は、お中元・お歳暮などの贈答文化の下地や、主に投資信託経由で株式を買う欧米と違い、日本では個人投資家が株を直接持つ傾向が強いことが言われています。
そんな株主優待は何故実施されているのでしょうか？次が最後の問題です！

株を購入して株主になることは、企業に対して出資をすることです。企業は株主からのお金によって事業を行い、出資者である株主は企業に対して有限責任（株式を購入するために出資をした金額分の責任）を負います。株主が株主総会で議決権を持つのはこのためです。
株主優待はそんな株主への感謝の気持ちや、株主優待を行って自社の株への投資魅力を高め、株をより多くの人に買ってもらうことを目的としています。また株主優待を通して株主に自社の魅力を伝え、利用を増やす意図もあるかと思われます。