ライフイベント
Question
計画的にお金を使う方法を知りたい
現在、独身の身となります。自分のために自由にお金を使えるという感覚でまったく貯金が出来ておりません。周りの同世代の友人や同僚はある程度貯金があると話を聞く度に、自分には貯金がないと痛感します。急に大きな怪我や病気になったときにどうしようと思い、貯金をしたい気持ちもありますが、気づくと手持ちのお金がなくなってしまいます。「どうやったら貯金をするため計画的にお金を使ったら良いのか」という悩みをこの年齢になり恥ずかしく周りに相談ができません。ここでアドバイスをいただけたら嬉しいです。
チロルさん
質問者年齢 | 30代 |
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職業 | 会社員 |
世帯年収 | 400万円〜600万円未満 |
Answer
この記事を書いた人
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP認定者
風呂内亜矢
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
ポイント!
真新しい貯蓄専用の口座を作ることがおすすめ!
機械的に見えない場所にお金をよけていく仕組み作りを
お金を貯めることって難しいですよね。
目に見えるお金・使える状態にあるお金は使いたくなってしまうことの方が普通です。そのため、お金を貯めたいと思うのであれば、機械的に見えないところ・使いにくいところに避けることが重要です。
貯蓄を行うための専用の真新しい口座を開設して、お給料日には定期的にその口座に入金します。最初は毎月1万円からでも、5,000円からでも大丈夫です。ただし、その新しい口座については引き出しを行わないこととし、キャッシュカードも机の奥にしまっておきます。
月々5,000円が負担なくできるようになったと思ったら、1万円、1万5,000円と、少しずつ額を上げていくと良いですね。ボーナスを使って勢いをつけるのも良いでしょう。ボーナス満額ではなく3分の1だけよけるなどでも大丈夫です。
重要なのは、その口座には引き出しの履歴を作らないこと。無理して途中で引き出したりせずに済む右肩上がりになる口座を作り、成功体験を積み上げて行きましょう。
こうした貯蓄専用の口座の選択肢はいくつかあり、定額自動入金サービスを提供するネット銀行を利用することで毎月同じ日に一定額を手数料無料で他行から入金することもできます(多くが月1万円以上という条件になっています)。勤務先に財形貯蓄の制度があれば、一般財形などを使っても良いでしょう。金利の高さなどはあまり期待できませんが、積立定期預金口座などを利用することも有効です。準備しやすい方法で、機械的に積み立てていき、普段は目に触れない口座を作ることが大切です。
日頃のやりくりは見えなくなったお金を除いた中で采配するため「本当は使えるお金がまだあるのに」という気持ちが芽生えにくくなります。
病気や転職など比較的通常の生活で起こりうるリスクには、生活費の3〜6カ月程度の貯蓄があると対応しやすくなります。まずはそこを一番近い目標として目指すと良さそうです。500万円程度の貯蓄ができると、親の介護費の一時的な立て替えや住宅購入など少し大きなライフイベントにも対応しやすくなります。
最終的には手取り収入の2〜3割程度を貯蓄に回せるようになると、セカンドライフのやりくりも見通しが立ちやすくなります。
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