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Question
マンションの購入時期について
現在、賃貸マンションに住んでいますが同じ金額を払い続けるのあれば、マンションを購入した方が後に資産にもなりそうなので検討しています。しかし、購入する際の頭金や審査の条件などがわかりません。また、マンション購入をすることでのメリットや注意点も教えていただきたいです。
アトレイユさん
質問者年齢 | 30代 |
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職業 | 自営業 |
世帯年収 | 1,000万円〜1,200万円未満 |
Answer
この記事を書いた人
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP認定者
風呂内亜矢
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
ポイント!
自営業者の住宅ローン審査基準は「所得」
ローン返済の元本は経費にできない点も知っておこう
自宅としてのマンション購入で利用する住宅ローンは、年収の7倍程度を借りられることが多いです。会社員で年収500万円の人の場合、3,500万円程度を借りられるイメージです。
自営業の人の場合は、売上ではなく所得を年収の基準としてみなします。そのため、売上が高くても経費も多く所得が少なくなっている年が続いている場合、借りられる金額が少なくなることもあります。
住宅ローンの審査では過去3年間の確定申告の内容を確認するケースが多いです。過去3年の所得の推移を確認し、その7倍程度が借りられる金額の目安となります。欲しい物件の金額と借りられる住宅ローンの上限額の差額を、頭金として準備するイメージです。
一方で、借りられる金額と返済しやすい金額は異なるという点も意識しておく必要があります。家計における住居費は手取り収入の3割程度を上限とすると、その他の費目と比較的無理がなく調整しやすくなります。住宅ローンの他に管理費、修繕積立金、固定資産税などの支出があることを考えると、年収の5倍程度のローンに抑えておくと、概ね住居費が手取りの3割程度に収まることが多いです。
マンション購入のメリットとしては、アトレイユさんが挙げられているとおり、完済すると資産となる点が挙げられます。ただ、中古マンションの売却は都心部など立地が抜群に良い場合は売却価格が維持できるものの、そうではない場合には意外と高値では売れないということもあり得ます。購入を検討しているエリアの同じタイプの物件がいくらくらいで取引されているのか、新しい物件・古い物件含めてよくリサーチされるのが良いでしょう。
また、購入したマンションは現金を物件という形に持ち替えているだけという考え方となり、ローン返済のうち、元本部分は経費になりません。一般的に賃貸マンションの場合は家賃のうち、事業で利用する割合を経費として計上できますが、マイホームとして購入したマンションでは利息部分のうち事業で利用した割合だけが経費として計上できることになります。
マンション購入で得られるメリットは、金銭の損得以上に、将来の住居費の目算が立ちやすいという点が大きいかもしれません。完済以降は、管理費・修繕積立金・固定資産税などの維持費のみで済むことができるため、老後の住居費としては心強いでしょう。
修繕積立金などは、購入初期から5年や10年に1度、金額が上がることが多いため、長期修繕計画なども確認し、上昇幅の目安を把握しておくことも大切です。
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