ライフイベント
Question
定額減税ってなんですか?
6月から定額減税があるよと経理から通知がありましたが、正直何が変わるのか良く分かっていません。
税金などもあまり意識したことがないので、専門家の目から見てどのような制度なのか教えてください。
税金などもあまり意識したことがないので、専門家の目から見てどのような制度なのか教えてください。
筋肉ボルダーさん
質問者年齢 | 30代 |
---|---|
職業 | 会社員 |
世帯年収 | 600万円〜800万円未満 |
Answer
この記事を書いた人
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP認定者
風呂内亜矢
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
ポイント!
6月のお給料やボーナスの手取りが増えているはず
給与明細の記載をチェックして7月以降の動きを把握
定額減税は物価に対して賃金の上昇が追いついていないことを受け、減税を行うことで国民の生活を支えようとしている施策です。本来は減税を行わなかったとしても物価上昇をまかなえる賃金の伸びがあることが理想的なので、それまでの生活を助けるという位置づけです。
具体的な内容としては、国民1人あたり、所得税3万円+住民税1万円の計4万円を減税します。配偶者や子供を扶養している場合はその分も減税されます。例えば会社員の夫と専業主婦の妻、子供が1人の3人家族の場合、夫の収入から3人分の12万円(所得税9万円+住民税3万円)が減税されます。独身の場合は自分のお給料から4万円の減税を受けることになります。
減税は6月分のお給料から行われるため、6月分のお給料やボーナスの手取りが、いつもより多かったのではないでしょうか。6月分のお給料やボーナスで減税分がすべて差し引けた人は7月以降のお給料はこれまでと変わらない支給になります。
引き切れなかった人については7月以降も減税が続きます。所得税については、毎月源泉徴収される予定の金額から、減税すべき金額(先の例だと9万円)に達するまで、住民税については残りの減税額を11カ月で分割して減税が続く形です。
年収700万円で独身の人の場合、年間の所得税は約31万円、住民税は約37万円です。月に直すと所得税約2.58万円、住民税約3万円となるため、減税しようとしている所得税3万円と住民税1万円のうち、所得税が引き切れません(3万円を引きたいのに6月分の所得税は2.58万円のため)。この場合、7月分からも引き切れなかった約0.42万円を減税するため、少し手取りが増えるという見え方になります。6月にボーナスがあり、そちらからすでに約0.42万円の減税があった場合は、7月以降のお給料は通常に戻るという形です。
給与明細に減税の内容が記載されることになっているため、その内容を確認されると良いでしょう。
|
|