Question
楽天銀行での貯金について
年齢:30代
職業:パート・アルバイト
世帯年収:400万円未満
ペンネーム:きなり
支出することでの特典、貯蓄することでの特典、両方とあるため、判断に迷うかもしれませんね。各特典を金額に換算して検討してみると良いかもしれません。
「支出時に得られる特典」は、楽天銀行と楽天カードを紐付けることで、楽天市場での買い物のポイントが1倍加算することが挙げられます。仮に、楽天市場での買い物が1カ月1万円だとすると、月100円、年間1200円相当が上乗せされている計算になります。
楽天カードの引き落とし口座を楽天銀行にしていなくても、楽天市場で楽天カードを使ってお買い物をした場合の2倍加算は残ります。楽天カードの引き落とし口座を楽天銀行にすることで得られる、楽天銀行の普通預金金利2倍の特典も、マネーブリッジを行うことでそちらが適用されるため、差が出なそうです。
一方、「貯蓄することでの特典」である、楽天銀行をマネーブリッジを利用して、普通預金金利を0.10%とし、貯蓄用口座として活用した場合のメリットを考えてみましょう。税引き後の適用金利は0.079%なので、100万円を1年間預けると、手取りで790円の利息がつく計算になります。
そう考えると、支出をすることで得られる特典である年間1200円相当の方が、高いようにみえます。
※マネーブリッジの優遇金利「年0.10%」の適用は普通預金残高300万円以下の部分のみです。
普通預金残高300万円を超える部分に関しては「年0.04%」の金利が適用されます(2022年4月時点)
きなりさんの実際の支出額と貯蓄額で計算をしてみて、どちらの方が年間金額でメリットが出るか、検討してみても良さそうです。
もし、支出によるメリットが上回るようであれば、楽天銀行はあえて支出用で使うという選択肢もありそうです。普通預金金利で金利0.2%をつける銀行もある(「普通預金 金利0.2%」などで検索するとヒットします)ため、そうした銀行を貯蓄用として使っても良いかもしれません。
逆に情報を整理して、貯蓄用のメリットの方が大きければ、楽天銀行以外の別の銀行口座を支出専用として開設し、楽天カードなどの引き落とし口座もそちらに変更して、楽天銀行を貯蓄用口座として利用するのが良いのではないでしょうか。
少し手間がかかりますが、きなりさんがご検討されている通り、支出用と貯蓄用の口座は分けた方が家計管理はしやすくなるので、もうひと頑張り、ご自身の数字で情報を整理してみてください。
※2023年12月1日(金)より、楽天市場にて常時開催しております「スーパーポイントアッププログラム」の各サービスの特典内容が一部変更となりました。詳しくはこちらよりご確認ください。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。
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