Question
新型コロナウイルスに備えて今から保険に入るのはあり? -
年齢:20代
職業:パート・アルバイト
世帯年収:400万円未満
ペンネーム:Ram+◎
現在、保険会社各社は新型コロナウイルスに感染し入院などをした場合、通常の病気と同様に入院給付金を支給しています。既に発売されている医療保険にこれから加入するケースでは、同様に保障されると考えられます。
今後新たに発売された医療保険などで新型コロナウイルスを対象外にする可能性はゼロではありませんが、いくつかの保険会社にヒアリングしたところ、その可能性は低そうです。
医療保険の入院給付金は、通常、病院に入院した日数に応じて保険金を給付します。
今回の新型コロナウイルスでは、軽症者は自宅やホテルでの療養となるシーンも出ています。保険会社によっては特例措置としてそうしたケースでも給付金を出す緩和措置をとっているケースがありますが、こうした緩和措置が解消されることは、今後の状況によってはあるかもしれません。
全体的には、今から加入したからといって新型コロナウイルスに対する保障が不利になることはない印象です。
一方で、まずは、公的健康保険で保障される範囲を把握し、現在の預貯金で対応ができないかチェックするという、平常時と同様に検討したいポイントがあります。
公的健康保険では、ひと月に個人が医療費を負担する上限額(約9万円など)を定めた「高額療養費制度」があります。また会社員の場合、4日以上入院した場合、お給料のおよそ2/3程度の日当が支給される「傷病手当金」という給付金もあります。新型コロナウイルスにおいては特例措置があり、国民健康保険加入者であっても、雇用されている人であれば傷病手当金が出る可能性があります。
各種公的制度を使うことを考えると手元に100万円程度の預貯金があれば、医療保険に加入していなくても対応できるケースが多いと考えられます。貯蓄がまだない間だけ加入して、貯蓄ができたら解約するなどの判断もありそうですね。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。
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