Question
夫婦別会計を辞めたいけど夫に猛反対されます
年齢:30代
職業:会社員
世帯年収:1,000万円~1,200万円未満
ペンネーム:ひまわり
旦那さんが、自分の支出を明るみにすることに抵抗があるようであれば、家庭としての貯蓄額だけを情報共有していくというスタイルはいかがでしょうか。例えば、貯蓄目標額は世帯の手取り収入に対して、夫婦共働き期には25%、子供が保育園・大学生の時には5%、子供が小中学生の時には10%などの目安があります。
旦那さんの年収の場合、月10万円などを目標に夫婦がともに閲覧できる貯蓄用口座(家計簿アプリなどで情報共有)にお金をよけてもらい、その他の金額については今まで通り自由に使ってもらうなどの方法が考えられます。月10万円が厳しければ5万円などからスタートしても良いですね。
ひまわりさんの貯蓄額も今まで通りの収入水準であれば、月5万円などが想定され、旦那さんに開示することとなりますが、産休・育休中はむしろ収入と支出についても集計して開示し、同じペースでの貯蓄が難しくなっている状況を情報共有します。旦那さんについては貯蓄だけの情報を開示してもらい、ひまわりさんの開示する情報の方が多くする形なので、旦那さんに有利に会話をしているように感じてもらえる可能性もあります。
あるいは、お子さんにまつわる費用が新たに費目として増えることになるわけですが、こうした費用を旦那さん優先で支払ってもらう取り決めにして、ひまわりさんの方で家庭としての貯蓄は確保していくという方法もありますね。
一般的に子供が生まれると、年間100万円程度支出が増え、収入は減ることが多いため、これまでに比べると年間200万円程度の経済的な環境変化が起こることになります。高収入な家庭であっても、完全な別会計での管理は相当厳しいため、第三者のFPにそう言われたと話して口火を切っていただくのも良いかもしれません。
支出は必ずしも管理をしなくても、資産状況についてはぜひ情報共有しておきたいですね。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。