Question
友達に借金を返したいのですが…
年齢:50代
職業:会社員
世帯年収:400万円未満
ペンネーム:レオママ
個人同士でのお金の貸し借りは、基本的には避けたい事柄ですが、貸し借りが発生してしまう事態もあるかもしれません。こうしたケースでは、借りた人が借りた事実を重く捉えていないように見受けられた場合、貸した人は、自分の存在を軽んじられたと感じることが多いようです。
会社の方もレオママさんが助かるならばと貸してはくれたものの、自分が大切にされていないように感じてしまった可能性があります。誰かにお金を借りている時には、いつまでにいくらずつ返すといった形で、「覚えていて気にかけていること」「返そうとしていること」を言葉や態度で示していく必要があります。
態度で示す1つの方法が、分割でも良いので少しずつでも返していこうという試みです。数ヶ月などの猶予をもらい、毎月、あるいは毎週、あるいは毎日などの月割り、週割り、日割りの金額を計算し、少しずつでも返済を進めていくことが重要です。完済金額をまとめて準備するのが難しければ、返済可能な単位まで分割して、分割回数が多くなっても良いので、少しずつでも返していきたいですね。
現在、既に話を聞いてもらえない状況とのことなので、レオママさんがご自身で決めた返済計画に基づいて、毎日や毎週などの頻度で細かくお金を渡し、返そうとしている姿勢の積み重ねを感じてもらうくらいしか、できることはなさそうです。
個人がお金を調達する方法としては、各自治体の社会福祉協議会が窓口となる「生活福祉資金貸付制度」などがあります。収入が高いと借りられないことや、用途によってはいくらかの利子も発生しますが、比較的低利息で借りられます。定期預金や終身保険など貯蓄に類する備えをしている場合には、「定期預金担保貸付」や「契約者貸付」などの方法も選択肢です。利息を払うことにはなりますが、定期や保険を解約せずに一時的に借り入れができ、個人間でお金の貸し借りを行うことを避けることができます。
これらの資金調達手段でお金を準備して、会社の人には早めにすっきりと返済してしまうというのも考えられる一つの策といえそうです。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。