Question
分譲マンションの地震保険は本当に必要なのでしょうか?
年齢:40代
未既婚:既婚
子ども:2人
住居:持ちマンション(自己)
職業:パート・アルバイト
世帯年収:600万円~800万円未満
借入有無:あり
ペンネーム:きなこもち
損害保険料率算出機構のデータによると、火災保険に地震保険を付帯した付帯率は2016年度で62.1%、住宅ローンを完済した世帯なども含めた全世帯に対する世帯加入率は30.5%(2016年)となっています。確かに、ほとんどの人が必須で加入しているとは言えない状況です。
地震保険に加入しない要因としては、火災保険に比べて保険料が高いこと、いざという時に給付される保険金も火災保険の半額が上限であることなどから、保険料の割に保障が大きくないと感じる人が多いことでしょう。そのため、地震保険で保障される金額と同額程度の貯蓄をしておけば、地震保険に加入しないという選択にも一理あると考えられます。
火災保険や地震保険の保険金額は分譲価格とは異なるため、例えば4000万円で購入した物件の火災保険の保険金額が1500万円、地震保険は750万円といった程度のことも多く、到底貯められない金額ともいえません。
一方で地震保険に加入していない場合、地震を原因とした火災などが保障対象外となります。建物が壊れることは無くとも、専有部分の中身が地震を原因とする火災によって全焼した時などで火災保険の保険金も受け取れないため、被災した際、地震保険に加入しておけばよかったと思うかもしれません。オール電化住宅の場合は、そうした心配が、また一段階下がることになりますね。
なお、地震保険はどこの保険会社で加入しても保険料は変わりません。火災保険に付帯することになるため、火災保険の内容が良い会社の商品に加入して付帯させるという検討順序で良いでしょう。保障期間は1年と5年から選べますが、5年としてまとめて支払う方が保険料の節約にはなります。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。
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