Question
両親の保険見直し
※相談者プロフィール
年齢:40代
未既婚:既婚
子ども:あり
住居:賃貸マンション
職業:会社員
世帯年収:800万円~1,000万円未満
借入有無:あり
家計改善を考える場合、まず見直した方が良いと言われるのが保険です。親御さんが不必要に高額の保険をかけていたら、と気にされるのもごもっともですね。
保険は「保障」と「貯蓄」のどちらを期待して加入した商品なのかで、向き合い方が変わります。
病気をした時や死亡時に備える商品であれば、「保障」を期待した商品といえるでしょう。貯金は三角、保険は四角(貯蓄残高は時間が経つと増えていくが、保険は加入したタイミングで保障額が確保される)といわれます。貯金がまだ足りていない部分についてだけ保険で補うという考え方であれば無駄な保険料を払いにくくなります。
ご両親が加入している保険が「保障」を目的とした物である場合、想定している保障事由(病気、死亡等)が現在の貯蓄で既に対応可能であれば、解約や減額をして良いでしょう。
一方、古い保険商品の場合、支払った保険料に比べて満期解約返戻金が多くなる商品もあります。また、保険で資産を相続させた場合、法定相続人1人あたり500万円が非課税になる仕組みがあります。
こうした目的をもって加入している場合は「貯蓄」や、相続対策としての加入となるため、解約しない方が有利なことも多いです。貯蓄性の高い保険も満期を迎える前に解約すると受け取ることができる金額が減ることがあるためです。
まずは親御さんが加入されている保険の内容と目的をヒアリングして、検討するのがよいですね。
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1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯金80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—(祥伝社)』、『デキる女は「抜け目」ない(あさ出版)』などがある。