Question
月々のお金の見直し
※相談者プロフィール
年齢:40代
未既婚:既婚
子ども:あり
住居:持ち戸建(自己)
職業:パート・アルバイト
世帯年収:400万円~600万円未満
借入有無:なし
今回は、家計データを拝見していないので、一般的に節約しやすいと考えられる項目についてお伝えしてみますね。試せそうなものからご検討いただければ嬉しいです。
一般的には食費や交際費などの「変動費」よりも、住居費、保険料、通信費といった毎月の支払いがあまり変わらない「固定費」を見直すことの方が、ストレスなく貯蓄を続けやすいです。子どもの習い事も、毎月一定額を支払っているのであれば、見直すことができれば家計管理はぐっと楽になります。
住居費については住宅ローンの借り換えや、現在借りている銀行への金利交渉などが考えられます。
保険料は特約がたくさんついているものだと複雑になり、保障内容が重複していることもあります。複数の保険契約をしている場合には、シンプルな商品の組み合わせに切り替え、同等の保障を得られないか、検討してみると良いでしょう。また、商品によっては保険料を1年分まとめて払うことで、数千円の割引が受けられることもあります。
通信費については通話が多い場合や、高価格帯最新スマホを使いたい場合以外は格安SIMや格安スマホを利用することで月数万円単位で出費を抑えられることが多いです。
使う銀行口座を吟味することも有効です。既に貯蓄している200万円を少しでも利率の良い口座に預けると、例えば年間20円の受取利息が2,000円程度にアップします。コンビニATMや、他行への振込で手数料がかからない銀行口座を使うのも良いですね。
貯蓄専用に新しい口座を開くと、やる気がアップしやすいです。その口座からはお金を下ろさないと決め、最初は毎月5,000円など無理のない金額をお給料日にすぐ動かします。入金する時以外はその口座の通帳やキャッシュカードは持ち歩かず、自宅の引き出しにしまい込みます。 余ったお金を貯金するのではなく、貯蓄金額を先によけるため「先取り貯金」と呼ばれる方法です。貯められている人の多くが実践している王道のやり方で、かなり効果があります。児童手当の振込先を貯蓄専用口座に指定するのも有効です。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯金80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—(祥伝社)』、『デキる女は「抜け目」ない(あさ出版)』などがある。