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Question
子供のマネー教育、どうすればいいですか?
来年中学に進学する小学6年と小学3年の子供がいます。そろそろお金に関する勉強をさせたいと考えているのですが、正直何から手を付けていいかわかりません。おこづかい帳は毎月つけて管理させていますが、それだけだと社会情勢についていけないと感じています。何かアドバイスをいただけると助かります。
伊万里さん
質問者年齢 | 40代 |
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職業 | 会社員 |
世帯年収 | 800万円〜1,000万円未満 |
Answer
この記事を書いた人
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP認定者
風呂内亜矢
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
ポイント!
支出管理の振り返りや生活の中のお金について会話を
投資や運用については急がなくても大丈夫
お金との付き合い方を健やかにしていくには、いくつかの区分とステップがあります。まずは収入と支出の管理、そして残された資産をどのように保管していくのか(投資・資産運用)という切り口があります。
お子さんの場合、収入はほとんどコントロールできないため、伊万里さんがされているように、おこづかい帳で支出管理をする力を身につけてもらうことが最初のステップになりますね。記録しているおこづかい帳を一緒に振り返りながら、「この支出は満足できた」、「これは今から考えると要らなかった」、「これとこれを我慢できたら欲しかったあの用途に使えた」など、支出の優先順位や満足度をチェックしてみることも大切です。
今はNISAやJ-FLEC(金融経済教育推進機構)の立ち上げなど、金銭教育が花盛りのタイミングと言えます。一方で、金銭教育で意識すべきは投資だけでなく、意外と収支管理の優先度が高いといえます。どのように収入を得て、どのように満足度が高い使い方をしていくのか、家庭でこそ伝えていけると理想的です。
お子さんの性格やご家庭の状況によりますが、中学に進学するお子さんについては、ご家庭の収支や資産の状況を少しずつ伝えていける時期にあたりそうです。伊万里さんのご家庭で、どのように収入を得て、どう使い、経済状況とお子さんの進路がどのように関係してくるのかなどを理解していくことが生きた教材になります。
また、外食と家でご飯を食べることを比較して、支払うお金の差額にどういったものが含まれる(料理の他に従業員の方のサービスや店舗の維持・管理など)のか、似たものでも金額が違う場合の要因などについても会話できると良いでしょう。それらの差額や付加価値を自分たちがどう感じて選び支払いをしていくのかなども、一緒に考えていきたいところです。
将来払うことになる税や社会保障についても、支払うことで得られる対価(道路や公園が整備されている、医療費に一定の上限がある等)への理解を深めていきたいですね。
お子さん達が、より納得ができるお金の采配ができるようになるための情報を伝えていくことを目指しましょう。
投資や資産運用の側面については、収支管理への理解が充分に深まり、社会に出る頃から伝えていくのでも間に合います。早めにとお考えの場合、高校の家庭科の教科書に投資信託の話などが盛り込まれるようになってきているので、そうした教材を交えて家庭で会話をしていく形でもよさそうです。
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