Question

頭金なしでも住宅購入できますか？

リリース日：2024/07/29 更新日：2024/07/29

20代なのでお金にそこまで余裕はないのですが、長い目で見たときに家は早めに購入すべきかと考え、結婚を機にマンションを購入しようか悩んでいます。

悩んでいるポイントとしては①頭金がなくてもローンを組んで購入することはできるのか、②土地価格が高く金利も上昇傾向な今購入すべきか、の2点です。

くれ～むぶりゅれさん

質問者

年齢	20代
職業	会社員
世帯年収	400万円未満

Answer

この記事を書いた人

1級ファイナンシャル・プランニング技能士　CFP認定者

風呂内亜矢

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は夫婦で複数の物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。書籍は『コツコツ続けてしっかり増やす!誰でもできるNISAの教科書（ナツメ社）』など約30冊。YouTube「FUROUCHI vlog」も更新。

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ポイント!

頭金なしでも購入可能だが購入動機を要チェック

居住性重視か投資性重視かで予算や選び方が変わる

マンション購入にあたっては、購入の動機をよく整理することが、物件選びや資金計画における指針になります。

広さや設備など住まいの快適性を重視している場合には「居住性」、家賃を払うよりも購入の方が金銭的メリットが高いと感じている場合には「投資性」の購入動機が高め、といった感じに分けることができます。

居住性を重視している場合には、必ずしも将来値崩れしにくい物件にこだわり過ぎる必要はなく、自分たちが無理なく返済でき望む住環境を手に入れられるかという点が大切です。

一方、投資性を重視している場合には、立地の条件がよく周辺の中古物件なども取引価格が高く維持されているかをチェックすることになります。この時、自分が住まいに求めている性格とそれらの物件が本当にマッチしているのかをチェックする必要があります。

くれ～むぶりゅれさんにいただいた2つのご質問について考えていきます。

①頭金がなくてもローンを組んでマンションを購入することはできます。ただし、物件購入には物件価格以外にもローンの事務手数料や登記にまつわる費用（諸費用と呼ばれます）が必要なため、物件価格の1割程度の準備は別途必要です。諸費用もローンを組むことができるケースはありますが、一般的に利率が高いローン商品になるため、手元資金から捻出できると好ましいでしょう。

マンションを購入する際のローンは、年収の7倍程度まで借りられることが多いですが、無理なく返済することを考えると5倍程度に抑えておくのが安全です。

住居性を求めている人は5倍程度の借り入れで購入できる予算で物件を探すのが良いでしょう。一方、投資性を求めている場合は、物件価格が高くなることも多く、年収の7倍近い借り入れで購入できる、将来売却もしやすい物件を狙うという考え方も選択肢になります。ただし本当に将来売却できそうなの物件なのかという目利きを養う必要も出てきます。

②物件価格や金利が上昇傾向であっても、堅実な返済計画が立てられるのであれば、買っても良いという判断になるでしょう。物件価格や金利といった「外的要因」は自分ではコントロールできませんが、自分の家計状況やキャリア、健康状態はある程度コントロール下にあります（内的要因）。

将来、物件や金利が安くなったとしても、その時自分の健康状態が悪かったり、転職直後だったりすると結局購入できない、といったこともありえます。

外的要因による買い時を狙うことは難しい（狙えないと考えるべき）ため、内的要因を主軸に考えて、無理なく返済でき、概ね要望を満たす物件がある場合は、前向きに検討できるでしょう。

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