Question
定年後に住宅購入できる?
年齢:40代
職業:専業主婦
世帯年収:400万円~600万円未満
ペンネーム:すぬお
住宅購入で多くの人が利用する、住宅ローンは、完済年齢を80歳まで、申し込みの年齢は70歳前後を上限と定めているケースが多いです。
完済年齢までの年数が少ないと、必然的に月々の返済額が大きくなるため、若い頃の購入よりも頭金を多めに入れることを検討する必要が出てきます。
また、ローンを借りるには、年齢以外にも健康状態や安定した収入が見込まれる審査をされるため、定年後は預貯金と公的年金のみで生活することを想定されている場合は、ローンの借り入れ自体が難しい可能性も高まります。
ローンではなく、現金で中古マンションなどを購入することを想定される場合、継続した収入、健康、年齢などの課題は解消されます。終の住処として検討されるエリアや広さの物件の価格帯を調べてみて、どのくらいの資金が必要かチェックしておくのも良さそうです。
老後の資金のうち、住居費を心配される場合、維持費も考慮しておきたいところです。
現金で中古マンションを購入した場合でも、管理費や修繕積立金、固定資産税などの維持費はかかります。家賃やローンが無くなる点は安心できる要素ですが、住まいにまつわるお金がまったくゼロになるわけではない点は意識しておけると心強いですね。
一般的には、将来住宅を購入することが決まっている場合には、年齢が若いうちに購入をする方が、いずれにしても支払わなければならない家賃が、購入金額の返済などに充てられるため、やりくりしやすいと考えられています。
終の住処として検討される物件の規模や、現在の貯蓄ペース・住まいにかかっている費用などの数字を整理して、どの選択が一番負担を感じなさそうか、探ってみるのが良いですね。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。
|
|