Question
家計管理について -
年齢:40代
職業:専業主婦
世帯年収:400万円未満
ペンネーム:あ
老後資金を準備する観点だと、子供の居ない共働き家庭の場合、世帯の手取り収入の2〜3割程度の貯蓄ができると理想的です。
「あ」さんが月に12万円くらいを稼ぎ、すべて貯蓄に回すようであれば、パートナーの方の月28万円の中で旅行やマイホーム資金をまかなうことで概ね問題がなさそうです。
マイホームについては、仮に1500万円の住宅ローンを金利1.5%、返済期間20年で借りる場合、ローンの返済額が約7.2万円になります。固定資産税やマンションであれば管理費・修繕積立金などを含めると、現在の家賃+αくらいの支出で購入することができそうです。
希望している物件の価格帯がもっと高い場合は、その差額を貯めていくことになりますが、例えば2000万円の物件を購入するために発生する差額500万円を、定年退職までに準備するという考え方もできるでしょう。仮にあと20年間お勤めされる場合、年間25万円は、購入した物件のローンを完済するために貯蓄をして、残りを生活費や旅行に充てるイメージです。(25万円×20年=差額の500万円)
毎月の内訳としては例えば下記のような内訳が考えられます。
家賃(あるいは住宅ローンの返済等)8〜10万円
食費 5〜6万円
住宅ローン完済資金 2〜3万円
旅行費用 2〜3万円
残り6〜11万円で通信費、保険料、被服費、交際費などをまかなうイメージです。
住宅ローン完済資金と旅行費用については口座を分け、貯まってきたら使う(旅行にでかける)、繰り上げ返済に充てる、などの運用が考えられます。
どの費目によりお金をかけたいかは家庭によって考え方が違うため、サンプルとして使っていただき、適宜強弱をつけていかれると良いのではないかと思います。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。
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