Question
低収入でも出来る老後の備えって何がありますか?
年齢:20代
職業:会社員
世帯年収:400万円未満
ペンネーム:あいにょん
額面の月収が約20万円で、東京に暮らしている場合、確かに将来のための貯蓄というのは少し大変ですよね。もし、あいにょんさんが地方に暮らしていて、家賃が5万円くらいに抑えられていて車が不要な生活ができている場合、東京で生活することを想定した家賃との差額約2万円程度を強制的に貯蓄に回すというのも一案です。住居費にお金がかかっていると、貯蓄は厳しくなるため、実家から通勤できないか、友人と同居できないか、シェアルームなどを検討できないか、といった方法も選択肢ですね。
その他に収入を増やす施策として、勤務先が奨励金を出している資格の取得を目指してみることや、勤務先の就業規則が許すなら週末に副業をすることもよさそうです。私も大学生の頃にアナウンススクールに通っていたことを生かして、若手社会人の頃、ブライダルの司会のアルバイトなどをしたことがあります。学生時代に好きだったことや、将来やってみたい仕事、磨いてみたいスキルなど、自分が興味関心が持てることを目安に選ぶと、「週末にまで働くのか・・・」という気持ちを、むしろ楽しい気持ちに転換できます。
その他に、どちらにしても払わざるを得ない支払いであれば、支払い方法を研究してポイントを貯め、ポイントを使って投資をしたり資産形成を試みてみることも検討できます。ポイントが貯まるクレジットカードを使うと、ポイント以上に消費が増えてしまうという注意点があるため、デビットカードやプリペイドカードを使ったり、固定費だけをクレジットカード払いにするというのも良い方法です。
例えば楽天カードで固定費を支払うと、1%のポイントが付きます。このポイントで、楽天証券に口座を開き、投資信託を購入すると、ポイントのまま使ってしまうより、もしかすると増えてくれるかもしれませんし、無意識に貯めて使ってしまうよりは将来の資産形成につなげられる可能性が高まります。投資については減ることもあり必ずしも増えるとは限らないため、まずは消費を増やさずに自動的にポイントが貯まる仕組みなどを構築し、余裕ができたころ「そういえばポイントでも投資ができたんだっけ?」と思い出してもらえるとよさそうです。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。