Question
貯金ほぼ0円のアラフィフでも出来る老後の備え
年齢:50代
未既婚:未婚
子ども:なし
住居:持ち戸建(家族)
職業:会社員
世帯年収:800万円~1,000万円未満
借入有無:なし
ペンネーム:静香さん
収入が多い人ほど「その気になれば挽回できる」と思ってしまうため、貯蓄が難しくなることがあります。ただ、その考えは確かに言えているところがあり、静香さんのように収入が多い方の場合、一気に挽回できる可能性も高いです。悲観せず、ぜひ巻き返していきたいですね。
貯蓄習慣がなかった人が貯蓄を始める場合、なんといっても「先取り貯蓄」がおすすめです。お給料から必要なお金を支払って残ったお金を貯めるのではなく、お給料日に貯蓄額を差し引き、残ったお金の方で生活します。
先取り貯蓄の方法は色々あります。
・貯蓄専用に使うと決めた新しい銀行口座を開設し、お給料日には一定額そこにお金を移す
・財形貯蓄を使って給与天引きする
・iDeCoなどの確定拠出年金を使って60歳以降まで引き出せない個人年金資金にしてしまう
などが挙げられます。
貯蓄専用に銀行口座を作ることは、比較的簡単にできるうえ、まっさらな通帳はなぜかやる気を引き出してくれるためお勧めです。静香さんの場合は収入が高く、実家暮らしのため、毎月20万円くらいを先取り金額の目標にすることも、十分射程圏内でしょう。
また、これまで質の良いブランド品などを多く買ってこられたのであれば、それらをフリマアプリなどを使って売却したり、レンタルに出して使用料を得ることができるサービスもあります。
先取り貯蓄で支払いを減らしたり、売ったり貸したりして増えた収入分をそのまま貯蓄に回したりすることで、備えを増やしていけると心強いですね。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。