Question
20代の貯金金額と方法について
※相談者プロフィール
・年齢:20代
・未既婚:未婚
・子ども:なし
・職業:会社員
・世帯年収:400万円~600万円未満
・借入有無:なし
毎月金額を決めて貯蓄をされているとのこと、素晴らしいですね。お給料が出て、なるべくお金を使わないようにし残ったお金を貯蓄しようと思っても、月末までに残高がなくなってしまうことが多いです。
そのため、お給料日に決めた貯蓄額を貯金専用の口座によけ、残りのお金で生活する「先取り貯金」の仕組みを作ることが、貯金体質になるための王道の方法と言われています。質問者さんは毎月2万円と決めた額を貯蓄しているため、貯蓄体質になるための準備づくりは万端と言えます。
貯蓄の比率は手取り収入の25%が目指す理想の割合です。独身時代は人生全体でいうと貯め期にあたるため、20~25%くらいを目指して先取りする金額を徐々に上げていけると良いでしょう。子どもが小さい時や大学進学が見えてくる頃はこの貯蓄割合が厳しくなり、5%程度を目指すことになります。
貯蓄金額が100万円を超えたり、生活費の半年程度をまかなえる金額が貯まったら、少しずつ投資を視野に入れても良いでしょう。投資は全員が必ずしなければいけないものでもありません。一方でお金との付き合い方を見つめ直したり、
上手に付き合えば狙うタイミングまでにお金を増やしていくことを目指すこともできます。
平均的な費用を捻出するためには、結婚までに約150万円、出産までに約100万円、老後までに夫婦で約3,000万円、という金額が1つの目安になります。
今のままの生活を続けた場合、貯蓄額がどう推移するか整理してみるのもお薦めです。毎月2万円、5年間続けると120万円に増えます。結婚で150万円捻出するかもしれませんが、ご祝儀などを考えると自己負担は夫婦で約140万円、二人で平等に負担するなら約70万円というデータもあります。
こうしたお金の残高を折れ線グラフなどで作ってみて、貯蓄がマイナスになるポイントが発生しないように算段をつけると安心でき、心強いでしょう。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯金80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—(祥伝社)』、『デキる女は「抜け目」ない(あさ出版)』などがある。