Question
住宅ローンの金利は変動型と固定型どちらを選べば良い?
※相談者プロフィール
お名前:レモン 様
年齢:30代
未既婚:既婚
子ども:あり
住居:賃貸マンション
職業:会社員
世帯年収:600万円~800万円未満
借入有無:なし
住宅ローンの金利プランは、今後の金利動向をどう考えるかが1つの判断基準になります。 今後、金利が上がると考える場合は、利率を原則確定できる固定金利を、下がる・変わらないと考える場合は低い利率の恩恵が受けられる変動金利を選択するのが有利です。
近年、金利は低水準を推移しています。固定金利でも金利が低いことから、変動金利を選ぶ場合との金利差も大きくありません。現状では、固定金利を選択するのが無難な選択肢と言えそうです。
変動金利を選択する場合、返済が始まってからも金利の推移を定期的にチェックする必要があります。金利が上昇に転じる兆しを感じたら、繰上返済を行うことや、固定金利への借り換えを検討するなど、対応する必要があります。そうしたチェックや判断を面倒に感じない場合、変動金利の低い利率の恩恵を活かせる可能性があります。
適用される金利は、変動金利に比べて固定金利の方がこまめに見直しされます。変動金利を借りている間に金利の上昇局面が訪れた場合、固定金利プランに乗り換えようと思っても、利率は既に上昇している可能性が高いです。
変動金利は、金利動向のチェックや、早めの対策をとるなど、住宅ローンについて関心を持ち続けられる人向けのプランといえます。
なお、住宅購入時には土地や物件価格以外にも住宅ローン手数料や火災保険料などの諸費用がかかります。物件価格の3~10%程度かかるため、3,000万円の物件を購入する場合、30~300万円程度が必要となります。住宅ローンの頭金に充てられるのは、諸費用を支払った残り分になる可能性もあるため、知っておくと驚かずにすみますね。(諸費用に対して諸費用ローンを組み、500万円すべてを頭金に充てる方法もあります)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯金80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—(祥伝社)』、『デキる女は「抜け目」ない(あさ出版)』などがある。