Question
結婚・出産・その後の費用
※相談者プロフィール
年齢:20代
未既婚:独身
子ども:なし
住居:賃貸アパート
職業:会社員
世帯年収:400万円未満
借入有無:なし
ペンネーム:ペンギン
ゼクシィ 結婚トレンド調査2016によると、挙式・披露宴などの総額は全国平均約359.7万円、ご祝儀や親の援助を差し引いたカップルの自己負担総額は約143.2万円となっています。
まとまった金額を見ると大きく見えますが、タイミングをずらしたり、必要なものだけ選んだりする方法もあります。結婚式にまつわるイベントでは、披露宴にお金がかかることが多く、挙式と写真撮影・ドレスレンタルなどだけであれば、数十万円で済ませることもできます。
そうした選択をするカップルも増えています。新婚旅行(ゼクシィ 結婚トレンド調査2016・首都圏・平均額64.7万円)も、新生活が落ち着いてから改めて行っても楽しいです。
結婚式の自己負担額は平均約140万円ですが、夫婦が結婚までにそれぞれ150万円ずつ(合計300万円)貯蓄があると、やりくりはしやすいでしょう。結婚式場によっては、支払いは前払いのことも多く、ご祝儀を受け取る前に2人の貯蓄で支払えると心強いです。
ご祝儀や親の援助で戻るお金(100~200万円)は引っ越しや家財に充てられます。家財も始めからすべて新品でそろえず、1人暮らしの家からや、引っ越し予定の知人から譲りうけることなども選択肢です。
出産については、申請手続きをすることで自治体からは14回分程度の妊婦検診補助が、健康保険からは1人42万円の出産育児一時金が支給されます。貯蓄が50万円程度あれば、出産にまつわる自己負担分をまかなうことは可能です。
子供については教育費の負担が大きいため、子供が大学進学するまでに毎月1~2万円程度準備をしておけると心強いでしょう。高校までは家計が許す進路をという判断になることが多いです。通常、教育費・養育費で1人あたり年100万円程度、支出が増えます。
金額が大きく、時間をかけて準備したいセカンドライフ資金ですが、年50万円準備できれば30年で1500万円になります。自分がセカンドライフで実現したい生活などによって変動があるため、一度、望む生活にいくら必要か、整理してみるのもいいですね。
まとまった金額を見ると遠く見えますが、目的別に通帳を分けたり、時間をかけて分割して少しずつ準備することで、今より確実に必要な金額に近づいていくことができます。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯金80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—(祥伝社)』、『デキる女は「抜け目」ない(あさ出版)』などがある。