Question
NISAとつみたてNISA、どちらがいいの?
年齢:30代
未既婚:未婚
子ども:なし
職業:会社員
世帯年収:400万円~600万円未満
ペンネーム:珊瑚
毎年投資を行っている金額や、取引の頻度を整理して考えてみると選びやすくなります。
通常のNISAは年間120万円までの投資を原則5年間、非課税で続けることができます。既にある預貯金のうち、投資を行う予算を60万円などと決めていたとしても、1年の中で何度か株式の売買があり、120万円の枠を使い切っているというような場合、つみたてNISAに切り替えることでその運用はできなくなるため、珊瑚さんにとって合わない可能性があります。
1年のうちに60万円分の株を1度買い、売却したお金でまた別の銘柄を60万円分買うなどのアクションがあるならば、120万円の枠は使い切っていることになりますね。
つみたてNISAは年間40万円までの投資を最長20年間、非課税で行うことができます。珊瑚さんの行っている投信積立を5年以上ゆうに行い、できればもっと長く続けたいと考えているなら、つみたてNISAの方が合うことになります。
株と投資信託を都度購入(スポット購入)することの方がメインで、投信積立は少額ということであれば、現在のまま、通常のNISAで取引をして、投信の積み立ては、NISAの満了期である5年が近づく都度、売却をするのか、そのまま課税口座に移管するのか選ぶ方法が適当でしょう。
逆に、今後、メインは投信積立を行いたく、新たに追加投資する金額が年間40万円に収まるなら、つみたてNISAに切り替え、少しだけ購入する株式やスポット購入する投資信託は、割り切って課税口座で運用する方が適当といえます。
珊瑚さんが、より重きを置きたい運用は、都度購入なのか、つみたて購入なのか、予算や頻度で年間120万円と40万円のどちらに近い規模感で運用しているのかを振り返ってみると、判断しやすくなります。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。