Question
子どもへの「お金の教育」はいつから?どんなことから始めたらいいの?
年齢:30代
未既婚:既婚
子ども:あり
住居:賃貸マンション
職業:専業主婦
世帯年収:400万円~600万円未満
借入有無:なし
ペンネーム:Y.Y
「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度・知るぽると(金融広報中央委員会)」によると、小学生のお小遣いの頻度は “時々”と“月1回”が多いです。低学年から高学年に上がるにつれ“月1回”の比率が高くなります。
お金の管理は、一般的に少ない頻度でまとまった金額を渡される方が高度になります。
少額を都度渡すステップから、1ヶ月にいくらと決まった金額を渡し追加はしないというステップに進んでいくとトレーニングになります。
この時、お小遣い帳をつけるルールにして、500円の中で欲しいもののうち、より欲しいものはどれなのか、優先順位をつけることが覚えられると理想的です。また、2ヶ月や3ヶ月など支出を我慢することで500円以上の大きなものを買うことができる体験も学んでいけると良いですね。
子供の自制心を図る「マシュマロテスト」という有名な実験があります。1つマシュマロをお皿の上に置いて渡し、15分後、食べずに我慢できたらもう1つあげるという説明をして、その子供がマシュマロを食べるかどうかという実験です。今マシュマロを食べてしまうと1つしか食べられませんが、我慢をすると2つのマシュマロを手にすることができます。
大人でもそうですが、通常、将来のお金よりも、今目の前にあるお金の方が価値を大きく感じます。人間にはそう考えてしまう脳のクセがあることをトレーニングで理解し、2つのマシュマロを狙えるようなお金の使い方を心がけるようにできれば、お金とうまく付き合える基盤を形成することができます。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯金80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—(祥伝社)』、『デキる女は「抜け目」ない(あさ出版)』などがある。