Question

106万円の壁について、わかりやすく教えてください

夫の扶養に入り、パートで働いている者です。社会保障制度が変わると聞きました。月々の手取りを減らしてでも社会保険を受けたほうが長い目でメリットがあるのか。将来的なこと(老後、年金)を考えた場合のアドバイスをいただきたい。

※相談者プロフィール
年齢:30代
未既婚:既婚
子ども:あり(11歳)
職業:パート・アルバイト

 

Answer

2016年10月から、従業員が501人以上いる大企業に勤めるパートタイマーも、収入に応じて社会保険に加入することになりました。社会保険に加入することになる年収は106万円のため、「106万円の壁」と呼ばれていますね。

健康保険料や厚生年金保険料は会社が半額を負担してくれるため、自分が実際に負担をする金額と、得られる恩恵を考えると月々の手取りが減っても、収入を積極的に増やしていくことにメリットはあるといえます。

「国民健康保険や国民年金保険」と、106万円以上で加入する社会保険である、「協会けんぽや健康保険組合、厚生年金保険」では、保障の手厚さが違います。

例えば、協会けんぽ等に加入することで、けがや病気で4日以上働けなかった場合、日給の2/3程度の傷病手当金を受け取ることができるようになります。会社の健康保険組合によっては人間ドックや定期健診などへの手当も厚いです。また、障害等級3級でも障害年金の給付が受けられます。(国民年金保険では障害等級1,2級のみ)

もちろん、65歳以降で受け取ることができる老齢年金も、老齢基礎年金だけでなく老齢厚生年金も受け取ることができるため、受給額が増えることになります。


現在の基準で計算すると、収入水準が一番少ない場合でも、25年間加入すれば年間約16万円、受給額が増えることになります。月額になおすと約1.3万円ですが、セカンドライフを迎えているご家庭の話を聞いていると、月額1.3万円の収入増は大きな心の支えになるようです。

年収106万円で社会保険料を負担する場合、自己負担額は約17万円(協会けんぽの場合)です。長い目で考えると負担する価値のある金額といえます。目下の家計のゆとりも大切でしょう。

家族で今後の働き方や、それに伴う家事業務の分担など、話し合える機会にできると心強いですね。

回答者:フィナンシャルプランナー 風呂内 亜矢さん

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯金80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—(祥伝社)』、『デキる女は「抜け目」ない(あさ出版)』などがある。

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