ライフイベント
Question
投資信託のリバランス方法
投資信託を複数保有していますが、ポートフォリオのリバランスをどのように行えばよいか悩んでいます。現在は年に1度見直していますが、リバランスのタイミングや具体的な方法についてアドバイスをお願いします。
全力中年さん
質問者年齢 | 30代 |
---|---|
職業 | 無職 |
世帯年収 | 600万円〜800万円未満 |
Answer
この記事を書いた人
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP認定者
風呂内亜矢
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
ポイント!
資産全体の割合をチェックして翌月以降の配分を変更
経験やライフスタイルで期待する配分が変わることも
現在、年に1回見直しをされているとのことですが、適切な頻度かと思われます。
投資信託だけでなく、現預金も含めた資産全体の配分がどうなっているかを年に1度チェックして、自分の「期待する配分」とズレがあるようであれば、翌月以降の購入割合を調整することでリバランスしていかれると良いと思います。
「期待する配分」は必ずしも運用当初に決めていた割合と同じである必要はなく、運用の経験を積むことで、今は考え方が変わっていることもあるかもしれません。資産を積み上げている時期は株式の割合を大きくしたい、積み上げた資産を維持しながら切り崩すタイミングでは債券を大きくしたい、と希望が変わることもあるかもしれません。思考やライフスタイルの変化に応じて変わる「期待する配分」の違いも、その年1回のタイミングで確認してみると良さそうです。
普段は日本株式投資信託を毎月1万円、全世界株式投資信託(例:米国60%、日本5%、他先進国25%、新興国10%)を毎月1万円買っている人がいたとします。月々の投資額2万円全体の配分としては日本株52.5%、米国株30%、他先進国株12.5%、新興国株5%くらいで投資をしていることになります。
年に1回の見直しの際の評価額が、現預金が400万円、日本株式投資信託が15万円、全世界株式投資信託が20万円となっていた場合、資産全体の配分がどうなっているかを整理します。この例だと、全資産435万円を現預金(国内債券的)92%、日本株3.4%、米国株2.8%、他先進国株1.1%、新興国株0.2%という配分で保有していることになります。
これをみて今後は米国株の割合をもう少し増やしたいと思えば、翌月以降で積み立てる金額に米国株式投資信託を月5,000円追加することなどを検討するというイメージです。特に問題を感じなければそのままでも大丈夫です。
60代など、年齢を重ねて資産を取り崩すフェーズになった際には、保有している投資信託を数回にわけて売却しつつ、債券の比率が高い投資信託への持ち替えを検討するなども選択肢です。作った資産を使う用途があるようであれば、投資信託としての持ち替えは発生せず、分割して売却しながら使っていくという流れになることもあるかと思います。
年に1回程度、資産全体の割合を確認して、資産を築く時期なのか、使う時期なのかなどに応じて検討するとよいでしょう。
|
|