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Question
退職金の運用方法
退職金を受け取る予定ですが、どのように運用すればよいか悩んでいます。安全性を重視しつつ、ある程度のリターンを期待したいと考えています。おすすめの運用方法や商品について教えてください。
弾けろ魂さん
質問者年齢 | 50代 |
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職業 | 会社員 |
世帯年収 | 800万円〜1,000万円未満 |
Answer
この記事を書いた人
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP認定者
風呂内亜矢
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
ポイント!
まずは投資に充てても良い予算の確認が重要!
予算が見えたら資産の性格を分散させることを意識
資産運用を検討するにあたって、まずはいくらまで投資に充てても大丈夫なのかチェックすることが大切です。退職金やそのほかの資産を棚卸しし、年間の収支を把握します。その上で、少なくとも10年以上は使いそうにない予算が投資の候補となる資金といえます。
例えば退職金やこれまでの貯蓄で2,000万円程度あったとして、今後得られる収入から生活費を差し引いて毎月5万円は貯蓄から出すとすると、600万円(5万円×1カ月×10年)は投資に充ててはいけないお金ということになります。そのほか、リフォームや旅行など、まとまった支出を予定している場合はその金額も差し引き、残ったお金の範囲内で投資を検討します。
投資に充てた資金は上下を繰り返すため、自分がお金を使うタイミングで増えているとは限りません。「いつまでにいくら必要だから、足りない分を投資で増やして補填しよう」といった算段もできません。
10年、20年先の物価や景気が今より上がっていた場合、動かない形(預貯金)で持っていると、購入できる品数やサービスの量が減ることになります。その場合、買うものの量を減らすという選択ももちろんあります。その上で、資金の一部を動く形(株や投資信託など)で持っておくことで、買える品数が多少維持できるかもしれない、という感覚で采配されると良いでしょう。
将来何が上がって何が下がるかは読めないため、できるだけ資産の性格を分散することを意識します。
そうした観点では、「バランス型投資信託」と呼ばれるような、株式・債券・不動産×国内・先進国・新興国などの複数の性格の資産に自動的に分散投資される投資信託は便利です。近年人気があるジャンルとしては「全世界株式投資信託」が挙げられ、こちらも株式に特化しているものの、エリアはある程度分散されている(アメリカが60%など多めの商品が多い)ため、少し積極的に運用したい場合には選択肢になりそうです。これらに投資するのであれば、投資の場所としては、やはり運用益が非課税となるNISA口座が有利でしょう。
また、NISA口座では購入できませんが、さらに保守的な選択肢として、最近、個人向け国債(変動10年)なども利率が上がっていて(第176回・年利0.65%)魅力が増しています。満期は10年ですが、1年以上保有すると途中解約することもできます。途中解約する場合、直近2回分(1年分程度)の利息が差し引かれてはしまいますが、事実上元本が割れない仕組みになっているため、「預貯金よりはちょっと有利な置き場所」という温度感にはあった選択肢になりそうです。
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