Question
新NISAってこれまでのNISAと何が違うのでしょうか
ですが、最近ニュースなどで2024年からNISA制度が新しくなる、と聞きました。政府が後押しをしているし、つみたてNISAなどであればリスクを低く抑えながら投資を始められるのではないか、と思っています。
これまでのNISAと2024年から新しくなるNISAの違いを知りたいです。
ネコロジーさん
質問者年齢 | 30代 |
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職業 | 会社員 |
世帯年収 | 400万円〜600万円未満 |
Answer
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
2つの無期限で使いやすくなる新NISA
自由度は高まるけれど自分の必要な分だけ検討を
これまでのNISAと新しいNISAでは違いがいくつかありますが、どの利用者にとっても大きく、そして本質的な違いになると考えられるのが2つの無期限です。
1つ目の無期限は制度の恒久化です。これまでのNISAはNISA制度自身に一定の期間が設けられていて、その期間内に口座を開いたり投資を行ったりしなければ、活用ができませんでした。まだ資金が貯まっていない人も、制度がある内にと焦って投資をするシーンもあったかもしれませんが、そうした必要がなくなります。
2つ目の無期限は非課税期間です。NISAでは投資をした資金を非課税で運用することができます。非課税で運用することができる期間は一般NISAで5年、つみたてNISAで20年でした。一般NISAの5年だと、5年以内になんとか成果を上げなければならないというプレッシャーにつながります。20年は比較的充分な期間がありますが、人によってはまだ運用を続けたいと思うこともあるかもしれません。新しいNISAでは非課税で運用を続けることができる期間が無期限となるため、制度の縛りを気にせず運用を行うことができ、本当に自分が運用を終えたいと思うタイミングまで続けることができるようになります。
2つの無期限によって、まさに資産の置き場所の1つとして機能するようになります。
その他にも、一般NISAとつみたてNISAはどちらかを選ばなければならなかったところが、新しいNISAでは成長投資枠とつみたて投資枠という類する機能を持った2つの枠が併用できるようになります。このことで、積立投資を行う人が、ボーナス月や少しお金が貯まってきた時など、ランダムなタイミングで追加投資をしやすくなります。投資信託中心で運用を行っている人が少しだけ株式投資をやってみたいと思った場合に、そちらについても非課税で運用できるようにもなります。
また、一般NISAでは120万円、つみたてNISAでは40万円とされていた年間の投資可能額が、成長投資枠では240万円、つみたて投資枠では120万円と大幅に増額されます。この上限額については、誰もが全額使い切ることを目指す必要はなく、必要な金額だけ活用すればよいでしょう。投資に慣れてきて、多くの金額を投資したくなった場合にも、自由度が増したと考えるとよさそうです。
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