Question
株で失敗した場合の見直し方とリスク管理について
リスクを最小限に抑えながら資産を増やすためには、どのような投資方法や資産配分が安定しているのでしょうか?また、リスク管理のポイントを教えていただけますか?
K.Tさん
質問者年齢 | 40代 |
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職業 | 会社員 |
世帯年収 | 600万円〜800万円未満 |
Answer
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
売らずにいられなかった原因をチェックしよう
投資のスタイルと、適正金額を振り返ることが大切
投資で損失が確定するのは、評価額が下がっている時に売却せざるを得なかった場合といえます。K.Tさんは20万円の損失を出したとのことですが、売らずに待てていたら損を確定させずに済んだかもしれませんし、もちろん逆に今はもっと含み損が大きくなっていた可能性もありますよね。
株式での運用スタイルは大きく2つに分けられます。①自分の資産を少しでも有利な銘柄に投資することを繰り返して短期間で収益を上げることを考える方法と、②保有した銘柄を基本的には売却せず持ち続けることで長期的な収益を期待する方法です。
①の方法で考える場合、含み損が出ている銘柄を持ち続けていることは効率が悪いため、損失が出ていても売却をして、より期待できる他の投資先を探すという判断が大切になります。
②の方法の場合は、今後何十年待ってもその銘柄が浮上しそうにない場合は売却するかもしれませんが、もしかしたらK.Tさんが遭遇した昨年のタイミングでは売らずに保有を続けるかもしれません。
ご自身がどちらのスタイルが相性が良さそうなのかを考えることと、特に②を選ぶ場合は含み損が出ていても持ち続けられる予算はいくらなのかということを整理して、取り組むのが良いと考えられます。
資産運用とは、自分の資産の持ち方を設計・運用することですが、そのうちの投資は、現預金以外の持ち方を指しています。現預金以外の形に換えて持っていても心配しなくても済む金額の範囲内に抑えておくことが重要です。一般的には現在の資産の5〜10%程度の投資額に抑えることや、10年以上使う予定のない予算を投資に充てることなどが目安として考えられます。今回売却したバイオテクノロジー関連銘柄の金額がそれらから外れていなかったかチェックをしてみましょう。もし範囲内だったのに売却してしまったとしたら、売却せずに待つことはできなかったのか、その原因も考えてみると良さそうです。
損失が出たとしても、その損失は必ずしも致命的とはいえません。売却した資金で購入した他の銘柄で将来20万円以上の利益が出るようであれば、その判断は悪くなかったと考えることもできます。
自分の想定内の損失に抑えられるかや、どのくらい待てるのか、期待している運用スタイルに沿えているのかを時々チェックすれば大丈夫です。そのためには自分の好む運用スタイルの確認と、それを遂行できる範囲内の予算感を守って投資に充てることが重要です。
なお、全世界株式や国内株式で構成される投資信託は、個別銘柄の株式への投資と違って効率的に分散されているため、長期で運用をしていくことを考えるならば、お取り組みを続けやすい良い選択肢だと考えられます。こちらについても、しばらく損失が出ていても待てる予算だけを充てられているのかを気にかけながら、損失が出たときに慌てて売却しなくても済む範囲内におさめることが重要なポイントになります。
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