Question
定年後から始めるお金の増やし方
しかしながら、何からどう始めれば良いのか、具体的な方法がわからず悩んでいます。
定年前から資産を増やす投資術については色々と本が出版されており、若い頃から少しずつでも投資ができていれば有利に展開していたかもしれませんが、私はもう定年しています。住宅ローン返済(既に完済)や家族の日々の生活を維持するので精一杯で、そんな余裕はありませんでした。定年を過ぎてから投資でお金を増やしたいと強く思うようになって、定年後からできる投資術を教えてくれる本を探しましたが、残念ながらほとんどありませんでした。それでもわかったことと言えば、定年後の投資を成功させるには、それなりの勇気と元手が必要だと言うことだけです。やはり定年後から本格的に資産形成を始めるのは不利なのでしょうか。
定年後からでも始められる資産運用とその勉強方法を教えていただけると大変ありがたいです。なお、節約のため投資関連の講習会などにお金をかけることはできません。
恐らく私のような立場の人はたくさんいると思っており、その人たちにとっての成功例になれればと思っています。ご指南よろしくお願いします。
定年後にお金を増やしたくなった人さん
質問者年齢 | 60代 |
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職業 | 会社員 |
世帯年収 | 400万円〜600万円未満 |
Answer
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
投資でお金を増やすことは確約できない
投資以外の方法との合わせ技でお金の安心を目指そう
今回、年金受給までの期間で資産を2倍に増やしたいというご質問ですが、残念ながら、そのご質問への直接的な回答は難しいと考えられます。
一般生活者が資産運用の一部に投資を組み込む目的は、現預金だけで資産を保有することによる資産の「価値」の目減りを防ぐことです。預貯金だけで資産を保有すると、額面を守ることはできますが、物価が上がったときには購入することができる商品の品数が減ることもあり得ます。そのため資産の一部を「預貯金以外の形状で保有する」投資を検討するのです。一般生活者にとっての投資は資産の性格を分散させ、価値を維持するための取り組みに過ぎず、足りない金額を補填することを期待するのは難しいと考えるべき分野と言えます。
投資によって額面が増えることももちろんありますが、同時に減ることもあります。その時は連動する商品の金額も理論的には値下がりすると考えられ、購入できる品物の数は変わらないという考え方です。いろんな書籍をご覧になり、求める回答が得られなかったのも、投資に求めるべき本来の役割が期待されているものとは異なるためだと考えられます。
個人の家計でとれる対策は1.収入を増やす、2.支出を減らす、3.残った資産を適切に運用(預貯金や投資の配分を考える)する、の大きく3つがあります。
「収入を増やす」は年収に限らず、長く働くことで累計の収入を増やすことも該当します。「支出を減らす」は固定費などを中心に現役の頃と今を比べて削れる費目を見直すことなどが考えられます。住宅ローンを既に完済され、今後住居費がぐっと抑えられるのは、大きなアドバンテージになりますね。「適切な運用」は残すことに成功した資産のうち、例えば10年以上使わない金額の部分については投資なども検討して適切な資産の形で保管する取り組みなどが挙げられます。
投資だけでお金の不安を解消するのではなく、3つの要素の合わせ技で安心を目指すことがお勧めです。収入、支出を洗い出し、今の預貯金がいつまで持ちそうなのか、足りなくなるとしたらいくら節約したら足りそうか、など、ご自身の数字を整理することで将来の見通しを立てることが大切です。
他の方法で生活が回ることが確認できれば、無理に投資を行う必要もないかもしれません。
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