Question
資産運用を始めたい -
年齢:40代
職業:会社員
世帯年収:800万円~1,000万円未満
ペンネーム:ヤス
資産運用という言葉の中には、一般的にイメージされる「投資」の他に、「預貯金」なども含まれます。現在保有している資産を、預貯金として保有するのか、株式や投資信託などの金融商品として保有するのか、持ち方を考えて配分し、適切に運用していく活動全体を「資産運用」と言います。
そのため、投資を行って増やすということ以上に、自分の資産のうち、どのくらいの割合を、どういう性格の形式で保有することが好ましいのかを考えることが重要です。
金融商品には、いつでも使える「流動性」、資産の価値を維持する「安全性」、ふやせる可能性を期待する「利殖性」の3つの性格があると言われています。預貯金の場合、利殖性は期待できませんが、いざという時にすぐに使える流動性や、元本が確保されるという意味では安全性に優れていると言えます。
一方で、預貯金で得られる利息以上に物価や景気が上昇するとき、購入できる品物の数は減ってしまう可能性があります。そうしたことに対抗するためには、利殖性が期待される商品の形で資産の一部を保有しておくことが有効だと考えられています。この、利殖性を期待する商品が株式や投資信託などの価格変動がある金融商品で、いわゆる「投資」にあたります。
投資を行う場合、対象の金融商品には価格変動があることをふまえ、すぐに引き出したくなる予算を充てないことが大切です。当面使わないお金を投資に充て、中長期で有利なタイミングで取り崩して使えたらOKと思えるのかを考えます。
わかりやすい目安としては、生活費の3〜6カ月分程度は預貯金として確保すること、資産全体の5〜10%程度の投資からスタートすること、などが挙げられます。
既に預貯金が500万円ある人であれば、25〜50万円程度の投資からスタートし、毎月5万円程度の預貯金ができている人であれば月々2,500〜5,000円程度の投資からスタートするイメージです。そして、投資の資金を差し引いても生活費の3〜6カ月程度は預貯金として確保することを守ります。
投資に充てる予算の割合は慣れてきたら2割など引き上げることも検討しやすくなりますが、最初は少ない割合からスタートして、金融商品の性格の違いを意識し、それぞれに期待する役割を充てて分散して保有する感覚を掴みたいところです。
つみたてNISAやiDeCoなど税制優遇口座を利用して有利に資産を分散して保有できると良いですね。
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1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。
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