Question
株や投資信託などの購入後~売却までの流れについて -
年齢:20代
職業:会社員
世帯年収:400万円~600万円未満
ペンネーム:ゆい
「買いは算術、売りは芸術」という相場の格言があります。買うことについては、リサーチや技術でベターな選択をしていけるようになるものの、売りで満足がいくタイミングを見極めるのは芸術のように難しいことを指します。
売った銘柄がその後値上がりしても、あまり悔しく思ったりせず、割り切って自分が納得ができる評価額なのかを熟考し利益を確定していけると良いですね。逆に含み損が大きく発生している時は、本当にここで売却で良いのか冷静に考えたいところです。狼狽売りは売却時の失敗や後悔のかなり上位の引き金になっています。
手続き的な注意点としては、同じ銘柄をNISAなどの非課税口座と、特定口座などの課税口座で保有している場合、どちらの口座から何口を売却するのか指定します。自分がどちらの口座から売却しようとしているのか、よく考えて指定ミスがないようにしましょう。
また、購入時にドルコスト平均法の恩恵が受けられるよう、積立で購入していく手法があるように、売却時においても分散して売却していく方法があります。保有資産から同じ額をコンスタントに売却する定額、同じ口数を売却していく定口、残資産から一定の率売却していく定率などの方法です。
これらの定期売却は証券口座によって選択できる手法が定額のみのケースがあったり、積立投資信託などで積み上げた資産だけが利用できる(スポットで購入している場合は投資信託でも利用できない)など、制限がある場合もあります。
ご自身の資産のうち利用できる予算はどの部分なのか、確認しておくのもよいですね。
購入時に10年、20年と売らずに済む予算なのかをよく考えて、基本的には売らずに長期保有をしていくことを主軸とできると理想的ですが、大きな値上がりなどがあれば、一部売却をして足下での喜びを得るのも良いですね。通常は、一気にすべての資産を売却するなどがないように心がけるのが良いでしょう。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。
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