Question
証券口座開設後の進め方
年齢:20代
職業:会社員
世帯年収:400万円~600万円未満
ペンネーム:まお
投資に充てる資金の目安としては、まず生活費の3〜6カ月分(100〜200万円程度)を預貯金で確保すること、そして500万円程度までは無理に運用をせず持っておくことも選択肢に入れても良い予算といえます。100〜200万円があれば、日常的に起こるトラブル(リストラや病気など)には概ね対応ができます。500万円があれば、大きなライフイベント(住宅購入や結婚等)に概ね対応ができます。
現在、つみたてNISAをされているとのことなので、100〜200万円や500万円の預貯金を確保しつつ、年間40万円の非課税枠の上限額に少しずつ近づけていくことを目標にされると良さそうです。
それでもあまりがある場合、予算の溢れる部分は証券口座に置いておいて、資産全体の5〜20%の範囲内で金融商品を購入することを検討されると良さそうです。株式を購入する場合も、投資している金額全体が、預貯金を含めた資産全体の5〜20%程度に収まっているかを意識しながら気になる銘柄を少しずつ買ってみると良いかも知れません。
500万円以上の資産が安定的に確保できるようであれば、銀行口座や証券口座だけでなく、iDeCoに資産を置くことを検討しても良いかも知れません。原則60歳まで引き出せない特徴があるため、20代のまおさんのように、これから大きなライフイベントが多く控えている人にとってはやや重たい制度ですが、将来のための備えをしつつ、現役時代の今の所得税・住民税を軽減させる効果があります。
ある程度まとまったすぐに引き出せる(銀行・証券・つみたてNISA等)予算がある人は、年齢が若くてもiDeCoという置き場所に資産を置くことも視野に入ります。
銀行にはペイオフという預金保険の仕組みがあり、仮に銀行が破綻したとしても1,000万円までとその利息が保証されます。500万円や1,000万円くらいまでの金額であれば、安心して銀行においておけるため、資産の5〜20%程度を目安に証券口座や金融商品として保有しつつ、それ以外は金利が高めの銀行に置いておくのでも問題ありません。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。
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