Question
現在貯蓄3,400万円あります。資金運用はどうしたらいいですか?
年齢:40代
職業:専業主婦
世帯年収:400万円~600万円未満
ペンネーム:すぬお
長い期間の共働きでまとまった資産を築かれて素晴らしいですね。手元にまとまった資金があることを考えると、個人型確定拠出年金(iDeCo)で節税をしながら運用を試みることも負担なくできそうです。すぬおさんは現在は専業主婦でいらっしゃるとのことなので、iDeCoは旦那さんの名義で行い、旦那さんの所得税・住民税を減税できると良いですね。
お子さんの中学受験や高校、大学などの学費、県外に出た場合の仕送りなどを考えると、今後もお金がかかるライフイベントが多いため、手元にある資金は大きいですが、投資については、怖いなと感じるようであれば、大きな金額行う必要はありません。
住宅購入においては、頭金を多めに入れることで金利が優遇されるケースもあります。頭金を多めに入れる選択をしたいシーンでは、今の貯蓄が役立ちます。住宅購入については、当初はあえて頭金を入れずにすべてローンで借り、10年や13年など住宅ローン減税の期間を満了したタイミングで、一気に繰り上げ返済をするなどの選択も、手元にまとまった資金があれば現実的になります。
一般的には、住宅購入におけるローンは固定金利を選ぶことが無難と考えられますが、繰り上げ返済をして借入額を一気に減らしたり完済したりできるのであれば、あえて変動金利で借りて、金利が上がり始めたら、手元のお金で返済してしまうという戦略も選びやすくなります。
銀行は1,000万円までは預金保険があるため、1つの銀行口座あたり1,000万円ずつに分けて保管し、少しでも金利が有利な口座を選べると良いでしょう。投資した時期や商品に応じて損も得もありますが、いつでも引き出しできる「つみたてNISA」を使って運用することも、投資初心者の方には取り組みやすい方法の1つです。
預けておく銀行を吟味し、iDeCoを活用して節税をしつつ老後資金を確保し、住宅購入時に効果的に手元資金を活用できれば、投資額は大きくなくても、有効な資産運用をしている状態を作れそうです。もっと投資をしたいということであれば、つみたてNISAを検討するのも良いですね。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。
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