Question
投資初心者ですが仮想通貨を始めてみたいです
年齢:20代
未既婚:未婚
子ども:なし
職業:会社員
世帯年収:400万円~600万円未満
ペンネーム:RIO*
投資を始める場合、「投資対象が実際に利用できるか」や「投じた金額がそれ以上の価値を生むか」という視点も加えて検討するのが良いでしょう。
株式や債券の場合、お金を出資したり(株式)、貸したり(債券)したりした先が、RIO*さんの投じたお金を使って事業を広げ、その結果として投じた金額が増えることを期待する投資です。
自宅を買う場合にも資産価値を維持する、投資的な観点を持つことがお勧めですが、RIO*さんご自身が住み続けることができるなら、生涯の住居費に充当されるため、絶対に価値が上がったり賃料が高く取れないと困る、という事態にはなりません。
FXや仮想通貨などは、RIO*さんが利益を得るとき、高く買って安く売ってしまった誰かの損失が利益となる(その逆もある)ため、利益を他者と取り合うことになり、ずっと勝ち続けることが理論上難しいです。
そうした観点で見たときに、現在の仮想通貨は決済に使えるなどの実用性が高いという側面も、購入した原資がそれより価値をうむという側面も感じられず、長期の視点で見たときの投資対象としては不向きと言えます。
初めての投資は、価格変動があっても我慢ができる金額の範囲内で、株式、債券、投資信託(インデックス)のいずれかでスタートするのが良いでしょう。
どうしても仮想通貨に投資をしてみたい場合、数百円や数千円など、少額で少しだけ買ってみるのがお勧めです。各通貨によって成り立ちや好んで購入している人、取引されている規模が異なるため、そうした観点で通貨を吟味しましょう。購入できる最低限の金額は、取引をする会社によって異なります。
近年、主にビットコインで支払いできる店舗も少しずつ登場しています。投資の出口として、実際に決済することも考慮するならば、決済に使える業者のウォレットはビットフライヤーでないと使えないなど、制限があることも多いです。投じたお金をより何とでも動かせる状況を担保するためにも、取引する業者をどこにするのかも十分に検討した方が良いですね。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。