Question
年収300万円未満のシングルマザーでも出来る貯金方法って?
年齢:30代
未既婚:未婚
子ども:あり
住居:賃貸アパート
職業:パート・アルバイト
世帯年収:400万円未満
借入有無:なし
ペンネーム:もっつぁれら
はじめて貯蓄に取り組む場合、貯蓄をするための仕組みやルールを作ってしまうことが大切です。簡単にできて効果があるのが、貯蓄専用の銀行口座を開設することです。出し入れのある銀行口座ではなく、まっさらな通帳に少しずつでも残高が貯まっていく一方という流れを作れたら、やる気がおきます。この口座は基本的に引き出しをしないという方針で運用したいので、無理して大金を入れるのではなく、続けられる金額を入金するルールにしましょう。
児童手当も親名義の通常の口座に入れたままにすると、使ってしまいがちです。子供名義の口座を作ってそこに入金してしまうのが、心理的にも引き出しにくくなり効果があります。
その他には、国や自治体のサポート情報をしっかり集めて活用することがおすすめです。ひとり親家庭に対しては、住居費や医療費について、手厚い補助を行う自治体も多いです。
また、もっつぁれらさんの場合、児童手当以外に、ひとり親家庭に支給される「児童扶養手当」が受給できる可能性があります。正しい収入によって金額は変わりますが、約月1~4万円の給付が想定されます。
また、スキルアップの観点だと、自立支援教育訓練給付金という制度も視野に入れても良さそうです。雇用保険に加入している人は、対象となるスキルアップ講座の受講にかかった経費の20%・最大10万円が支給される「一般教育訓練給付金」という制度を利用できます。ひとり親家庭の場合は、経費の60%・最大20万円まで支給されるため、さらにスキルアップを目指しやすくなっています。長期的に考えると、収入アップも目指せると理想的ですね。
公的支援の情報は、自治体の広報誌や、役所の窓口に相談をし、入手することができます。アプリだと「ほじょナビ」(23区内)、「家計簿アプリZaim-わたしの給付金機能」、「マチイロ」などを使って調べることもできます。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯金80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—(祥伝社)』、『デキる女は「抜け目」ない(あさ出版)』などがある。