Question
初心者でも始めやすい資産運用について
※相談者プロフィール
・年齢:30代
・未既婚:未婚
・子ども:なし
・職業:会社員
・世帯年収:400万円~600万円未満
・借入有無:なし
資産運用を始める場合は、貯まっているお金やこれから築いていくお金を「使う」、「守る」、「ふやす」に分類すると検討しやすくなります。
使うお金とは、日々の支払いや、病気や転職といった突発的な出来事に対応するためのお金のことを指します。いざという時にすぐに使える状態にしておきたいお金なので、預貯金などの形で置いておきたいところです。生活費の3~6ヶ月分程度備えておくと安心でしょう。
守るお金とは、結婚資金や住宅購入といった、今すぐ使うわけではないけれど、5~10年以内に使うことが見えているお金のことを指します。今すぐ使わないため預貯金よりも増える可能性を求めたいですが、使うことが決まっているお金なので減らすわけにもいきません。ここに分類されるお金は定期預金や個人向け国債といった、比較的安全性が高い商品と相性が良いです。
ふやすお金とは、セカンドライフなど10年以上先に必要になるお金や、使うお金や守るお金が確保でき余剰となる部分が該当します。実際に使うまで期間があるため、金額の変動に耐えられる範囲でリスク商品を検討することも選択肢の一つです。具体的な金融商品としては投資信託や株式、外貨預金などが挙げられます。
現時点で貯められているお金を使う、守る、ふやすに分類しても良いですし、これから毎月5万円貯めるうち、すぐに使える形で貯めたい3万円と、死守したい1.5万円、運用にチャレンジしたい0.5万円と考えて金融商品を一部取り入れて積み立てるのも方法の1つです。
初めて投資をする場合は、現時点で既に貯まっているお金であっても数百万円を1度に1つの金融商品にあてない方が無難です。数万円~数十万円ずつ買って、慣らし運転をして自分に合いそうであれば本格的に買い足していくやり方が取り組みやすいでしょう。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯金80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—(祥伝社)』、『デキる女は「抜け目」ない(あさ出版)』などがある。