Question
不動産投資
※相談者プロフィール
年齢:30代
未既婚:既婚
子ども:なし
住居:賃貸マンション
職業:会社員
世帯年収:1,200万円~1,500万円未満
借入有無:なし
一般的に投資先を分散する方がリスクを軽減できると言われています。迷っている投資信託が性質の異なる商品であれば1万円ずつ分けて積み立てる方が手堅いといえますね。
バランス型ファンドでは株や債券などを狙った配分で自動的に調整しながら保有でき手間がかからないメリットがあります。一方で手数料については通常、高くなります。
積み立てることを決めている3~5万円を国内株式中心のインデックスファンドを2万円、外国株式中心のインデックスファンドを1万円などと分散購入し、「自分バランスファンド」を作る方が手数料は抑えられます。この場合、国内株式ファンドの評価額が上がり、比率が高くなってきたと感じた時には海外株式ファンドの積立額を増やすなど、年1回程度見直しをする運用をすると安心でしょう。
世帯収入も貯蓄額も共に大きいため、投資を行う口座として、今年から対象者が拡大した個人型確定拠出年金(愛称:iDeCo・イデコ)も有利に活かせる可能性が高いですね。
iDeCoにラインアップされている投資信託では、通常の口座で購入するよりも手数料が抑えられているものが多いです。
iDeCoのメリットに年間の積立額が所得控除され減税につながるという特徴があります。質問者さまのように収入が多いと所得税率も高くなるため、減税効果も大きくなります。iDeCoで投資信託ではなく、定期預金を選択するという方法もあります。
注意点としては、iDeCoは60歳まで引き出しができません。住宅購入など、60歳までに使う可能性があるお金を積み立てることはお薦めできません。この点においても、質問者さまは既にまとまった貯蓄額があるため、手元のお金を残しつつ積立を行うことができそうです。
iDeCoで積立ができる金額は会社員の場合月1.2~2.3万円です(企業年金の有無などで変わります)。iDeCoで積み立て可能な金額はiDeCoで行い、さらに上乗せしたい金額をNISAで運用するのも良いですね。
投資信託では購入時、運用中、売却時と3カ所で手数料がかかります(運用成果がでなければ目減りする)。また運用の可否によっては元本が減ることもあります。無理のない金額を検討して始められると良いですね。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯金80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—(祥伝社)』、『デキる女は「抜け目」ない(あさ出版)』などがある。