Question
お金の殖やしかた
※相談者プロフィール
年齢:20代
未既婚:未婚
子ども:なし
住居:賃貸マンション
職業:会社員
世帯年収:400万円~600万円未満
借入有無:なし
ペンネーム:珈琲牛乳
金融商品を低リスク順に並べると普通預金→定期預金→個人向け国債→投資信託→株式となります。既に普通預金や定期預金をされているということなので、次に進むとしたら個人向け国債か、投資信託が選択肢に入るでしょう。
個人向け国債は1年を経過すればいつでも解約できます。満期を迎える前に解約すると、過去2回分の利息が差し引かれて払い戻しされますが、半年に1度利息が支払われるため、1年以上保有すれば原則元本が割れることはありません。
変動10年を選ぶと半年に一度、利率が見直しされ、今後、実勢金利が上がってきた時には利率もあがるため、低利率の今でも始めやすいでしょう。しかし、8月発行の第89回変動10年個人向け国債のスタートの利率は0.07%。ネットバンクの普通預金や1年未満満期の定期預金でも条件によって0.1%となることを考えると、悩ましい選択肢に感じるかもしれません。
普通預金や定期預金で生活費の3~6か月分が既に準備できているようであれば、投資信託に挑戦してもよさそうです。毎月1万円ということであれば、積立で行える運用を探していらっしゃるかと思います。
その場合、購入時の手数料がかからず、保有中の信託報酬は0.3%未満の国内外の債券、株式に分散投資できるバランス型ファンドを選択すると手軽かと思います。 こだわりたい場合は、インデックスタイプの国内株式、先進国株式の投資信託を自分の買いたいバランスで組み合わせるのも一案です。
例えば国内株式投資信託80%、先進国株式20%など配分することもできます。(バランス型投資信託の場合は、あらかじめ配分が決められているので好みの配分の商品を選択します)
楽天証券などネット証券では100円から積立てられるサービスも始まっています。いきなり1万円から始めるのではなく、気になる投資信託をいくつか100円ずつ積み立てながら様子を見て、自分好みのバランスを見つけて増額していくのも良いでしょう。
なお、保険の”定期”は一般的にはかけすて保険となります。10年で保険期間が終わり、貯蓄性が高い商品だと、最近では養老保険(10年満期)や10年で満期を迎える無配当災害保障付積立保険など、数えるほどしかありません。本当にお金が積立てられる商品なのか、満期を迎えた時に戻る金額は保険の支払総額と比べて多いのかなど、一度確認される方が良いかもしれません。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯金80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—(祥伝社)』、『デキる女は「抜け目」ない(あさ出版)』などがある。