Question
株主優待がもらえる投資額
※相談者プロフィール
年齢:30代
未既婚:既婚
子ども:なし
住居:持ち戸建(家族)
職業:会社員
世帯年収:600万円~800万円未満
借入有無:なし
ペンネーム:桜
株主優待を狙って株式投資をする場合、毎月定額を積み立てるよりは、運用に回す金額を決め、その範囲で挑戦してみるのが良いでしょう。名前を聞いたことがある会社の株式でも1単元10万円未満のものもあり、一般的なイメージより手ごろと感じる人が多いです。1銘柄につき20万円くらい出せるようであれば、選択の幅は広がります。
例えば、ある程度貯蓄をしたうえで、その中の50万円だけ投資に回そうと決め、2~3社の株式を購入するというスタイルが考えられます。
銘柄の選び方としては、自分が普段からよく利用している商品やサービスで、内容が良いと感じている会社のものを選ぶと良いでしょう。優待で受け取ることができるものが、無理をしなくても有効活用できるものであるという点も大切ですね。
毎月少額を積み立てて、金額がまとまったら株式の購入につながるサービスも色々と出ていますが、積立にすることで手数料が高くなりがちな点が不利といえます。
証券会社にNISA口座を開けば、手数料無料で国内株式の取引をできる会社も多い(楽天証券も無料です)ため、株式投資をするならNISA口座が有利でしょう。NISA口座の非課税期間は原則5年のため、5年間の運用の中で株価が高い時に売ることを想定した運用になります。
気を付ける必要があるのは、優待で得た利益以上に、投資した金額そのものが減ってしまうと損になるという点です。優待を得るには、各社の権利付最終日(多くの企業で月末の3営業日前)に株式を保有しておく必要があります。そのため、権利付最終日に向かって株価は上がり、権利付最終日を超えると株価が下がる傾向にあります。
権利付最終日を超えて株価が下がっている頃に株式を取得し、半年や1年後にゆっくり優待を受け取るという考え方も1つですね。
株式は証券口座を開き、いくらか残高を入れてスタンバイしておかなければ、すぐに購入することができません。口座を開くことで、その証券会社の株主優待検索機能なども自分のこととして検索しやすくなります。実際に購入するかどうかは別として、口座を開設し、入金し、準備だけはしておくというのもおすすめです。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯金80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—(祥伝社)』、『デキる女は「抜け目」ない(あさ出版)』などがある。