飛騨市ファンクラブ会員証は、使うだけで飛騨市に寄付できる仕組みの楽天Edyの電子マネーカード。お買い物のときに使うことで利用額の0.1％が飛騨市に寄付されます。さらに利用した人には0.5％のポイント還元。

お店は買い物によって売り上げが上がり、ユーザーはお買い物でポイントも貯まります。しかも県にとっては地域活性、税収増になるという三方よしの仕組みです。

飛騨市ファンクラブ会員証は1,000枚の普及を当初目指していましたが、現在すでに1,500枚が利用されているとのこと。楽天Edyは広島県福山市でもこのようなカードの発行を予定し、これからも自治体と組んで同じ仕組みのカードを増やすとみられています。

このような取り組みは楽天Edyだけではありません。

イオンでは2009年から全国で130種のご当地WAONを発行しており、その寄付額は9億8414万円に達しています。もちろんこれらの寄付は、故郷ではない地域にも可能です。東北地方の復興支援や熊本の支援など自分が応援したいと思う先に寄付することもできます。

地方創生と声高に唱えられるようになりましたが、地元や被災した地域をサポートしたくても方法がわからないという人もたくさんいるはずです。電子マネーを利用して手間や費用負担なしでできる寄付は、地元応援の新しい試みとして注目を集めています。