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あなたの「終活」は何歳から? アンケートから見えた、人生のラストへの意識と実態
終活は人生のラストについて考え、準備をすることです。「終活」と聞くと、定年後に始めるイメージを持つ人が多いと思いますが、20代や30代など早いうちから取り掛かっている人もいます。ここでは、「人生のラスト(終活)」について実施した意識調査の結果を発表していきます。
- 終活とは?
- 【人生のラスト(終活)に関する意識調査】
- Q.人生のラストを実感したエピソードは?
- 【調査結果2】各種パスワードをデジタルで管理している人は3割以下
- 【調査結果3】SNSアカウント、半数以上が「削除してほしい」
- 【調査結果4】人生ラストのメッセージ、7割以上が「家族に届けたい」と回答
- まとめ
オヤコの聞き取りメモ ~家族間 知っておきたいことリスト~家族間で、ちょっと聞きづらい、でも大切なことを共有するためのリストです。相手に確認したい項目をチェックすると聞きたいことリストが作成されます。
終活とは?
終活とは、人生のラストに向けて行う活動のことで、自分の残りの人生を豊かなものにするため、そして遺される人たちが困らないために準備することです。主な終活の一例を以下に載せています。
- 身辺整理をする
- エンディングノートを作成する
- 資産を確認、整理する
- 遺言書を作る
- デジタル資産を整理する
- 葬儀やお墓の希望をまとめる
- 医療や介護の希望をまとめる
など
そのほかにも、例えばこれまでできていなかったことにチャレンジしたり、新しく趣味を作る計画を立てたりするのも、立派な終活になります。
【人生のラスト(終活)に関する意識調査】
長寿化が進み「人生100年時代」と言われる現代。一方で、感染症の流行や自然災害、紛争など、いつ・誰が・どうなるかわからないと考えさせられるような出来事も続いています。そうした中で「人生のラスト(終活)」はどう考えられ、どう備えられているのでしょうか。
lastmessageのサービスを提供する株式会社パズルリングは、2022年に全国の15歳以上の男女2,000人を対象に、「人生のラスト(終活)に関する意識調査」を実施しました。
このアンケートに回答した男女の割合はおよそ半々で、幅広い年代からの回答が得られました。
男女別有効回答者数
※lastmessage調べ
年齢別有効回答者数
※lastmessage調べ
地域別有効回答者数
※lastmessage調べ
全国の幅広い年代の人々がそれぞれの「人生のラスト(終活)」に対してどう向き合っているのか、以下でアンケート結果を紹介していきます。
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Q.人生のラストを実感したエピソードは?
どのようなタイミングで人生のラストを実感することがあるのでしょうか。以下に、アンケート回答者のエピソードを抜粋して載せています。
遠い親戚が亡くなり、遺品整理の手伝いをしたこと。(10代 女性)
交通事故に遭い奇跡的に助かったが、死ぬかと思って怖かったです。(20代 女性)
2011年の震災時。(30代 男性)
熱中症で病院に搬送され、入院したこと。(30代 男性)
第一波のコロナの増加で思った。(40代 男性)
ガンが見つかった。その後またガンが見つかった。この世から自分が居なくなるのだと思った。(40代 男性)
年の近い知人が亡くなって、人生何があるかわからないと感じた。(50代 男性)
元気だった先輩が突然亡くなりすぐには信じられなかった。そして本当に命はいつ終わるのかわからないと実感した。(70代 男性) 【全国意識調査】終活、7割以上が「何もしていない」SNSアカウントは「削除してほしい」が過半数|lastmessage
若い世代や働き盛りの世代でも、不慮の事故や突然の病などを経験したことがあると回答した人がいました。また、家族など身近な人や同年代の知人との別れ、震災や新型コロナウイルスなどの経験は「人生のラスト」を強く考えさせるようです。
【調査結果1】人生のラストへの備え、7割以上が「何もしていない」
人生のラストへ備えることを「終活」といいますが、すでに終活を始めている人はどれくらいいるのでしょうか。また、終活に意識を向ける人が多くなる70代以降の人は、どのような取り組みを始めているのでしょうか。以下でアンケート結果を見ていきます。
Q1.人生のラストに向けて備えていることはありますか?(複数回答可)
※lastmessage調べ
表のとおり、回答者全体のうち7割以上の人が「何もしていない」と回答しました。また、「わからない」と答える人が2番目に多く、自分の人生のラストについて深く考えたことがない人が多いようです。一方で、「備えている」と答えた人の中では、「エンディングノートや紙にまとめている」「保険・証券や資産の場所、葬儀について、家族や信頼できる人に伝えている」などの、比較的簡単にできることから備えている人が多いことがわかります。
では、回答者を終活に意識を向ける人が多くなる70代以上に絞ると回答結果はどのように変わるのか、下記に結果を載せています。
70代以上の回答結果
※lastmessage調べ
70代以上になると、全体的に人生のラストに備える人の割合が増えたことがわかります。しかし、その中でも「何もしていない」と答えた人は半数以上でした。
人生の最期について考える「終活」をネガティブに捉えている人もいると思います。終活は、遺された人たちが困らないようにというのも目的のひとつですが、自分自身のために行う「前向き」なことでもあるのです。自分の最期の人生をより良く過ごすために、早いうちから備えておくと安心でしょう。
【調査結果2】各種パスワードをデジタルで管理している人は3割以下
次に、スマートフォンやパソコン内のアプリ・Webサービスなどのパスワードについて、管理方法を調査した結果は以下のとおりです。年代ごとで管理方法に異なる特徴が見られました。
Q2.スマートフォンやパソコンのアプリ・Webサービスなどのパスワードを、どのように管理していますか?(複数回答可)
※lastmessage調べ
各種パスワードの管理について、「記憶している」と答えた人の割合は10代が38.5%と最も高く、20代・30代・40代・50代でも25%前後見られました。
一方、「紙や付箋にメモしている」と答えた人の割合は、10代・20代では20%未満ですが、年代が上がるにつれて増加する傾向があり、70代では58%を超えています。
「アプリ等で管理している」「ブラウザのメモリ機能を活用している」と回答した人は、多くの年代で15%程度でした。表にはありませんが、いずれかだけでも選択した人は全体の約27%であり、デジタルの活用はまだまだ高くはない結果となりました。
【調査結果3】SNSアカウント、半数以上が「削除してほしい」
もし、突然人生の最期を迎えることになった場合、自分のSNSアカウントはそのまま取り残されてしまいます。終焉後に自分のSNSアカウントはどうしたいのか、アンケート結果は以下のとおりです。
Q3.予告なく人生の最期を迎えることになったら、SNSのアカウントをどうするのが良いと思いますか?
※lastmessage調べ
SNSアカウントについて、最も多かった回答が「削除してほしい」で、56.4%と過半数を占めました。
一方で、「そのままでいい」「信頼できる人に伝えたい」という回答もあり、自分の人生の記録として遺しておきたい人もいるようです。
【調査結果4】人生ラストのメッセージ、7割以上が「家族に届けたい」と回答
大切な人が亡くなった後、自分に宛てた遺言やメッセージが届いたらどう思うでしょうか。また、自分が人生のラストを迎えたとき、最期にメッセージを届けたい相手はいますか。以下で、それらの質問に対するアンケート結果を見ていきます。
Q4-1.あなたは、さようならを言えずに(今でも気持ちを伝えられないまま)大切な人を失った、死別した経験がありますか?
※lastmessage調べ
「ない」と答えた人が最も多かったものの、気持ちを伝えきれない別れを経験したことがあると回答した人も4割近くいました。
Q4-2.もし、二度と会えない人や会いたかった人からの遺言やメッセージが届いたら、どう思いますか?
※lastmessage調べ
二度と会えない人からメッセージが届いた場合、「感謝・気持ちを伝えたい」「会いたい」「嬉しい・喜ばしい」「返事をしたい」などと前向きな回答をした人は、6割を超えました。
大切な人との永遠の別れは悲しいものですが、そんなときにメッセージが送られてきたら、多くの人が前向きな気持ちになれるでしょう。
Q4-3.あなたの人生のラストが近いとわかり、最期の言葉を誰かに送るとしたら、誰に送りたいですか?(複数回答可)
※lastmessage調べ
親、配偶者、また子供を選んだ人は、それぞれ3割以上でした。さらに、親・配偶者・子供に兄弟・姉妹も含めた家族のうちいずれかひとつでも選択した人は、全体の75%を超えました。
次いで、最期の言葉を送りたい相手は「いない」と回答した人が多いという結果になりました。
自分にとって「大切な人」は人それぞれですが、自分の万が一のときに大切な人が困ることがないよう、早いうちから準備しておくことが大切です。
まとめ
「人生のラスト」について、何かしら備えていると回答した人は3割に満たない結果となりました。しかし、最期にメッセージを送りたい相手を思い描いた人は8割以上でした。
また、「人生のラスト」について以下のような回答も寄せられ、「まだ備えていないが、こうしたいという希望はある」という人は多いと考えられます。
最近仲の良い友達が亡くなって凄く悲しい思いもした。終活をしないと周りが困るので、しないといけないと思いました。(40代女性)
母が亡くなったときお世話していたが今思えばもっといろいろしてあげたかったと後悔している。母は遠慮して何も言わずいってしまったが、自分は残された家族に自分の気持ちを伝えておきたい。(60代男性)
父は2ヶ月の入院の後亡くなったので、よく会いに行き、話をたくさんしたが、母は、突然亡くなったので、色々聞きたいことがあったのに聞けず、感謝の言葉も言えず寂しかった。今でもよく思い出す。(60代女性)
父が、最小限まで身辺整理をしていたので、お手本にしたい。(70代男性)
母が死の間際、一人一人の名前を呼び「ありがとう」といって旅立たれた。(70代男性)
身内の人や友人らから、「良い人生を送られたなあ」と思われたいし、自身も悔いなく黄泉の世界への旅立ちをしたい。(70代女性)
中学性時代の恩師が、自分の葬儀の際に参列者に伝えるメッセージを残してあって感動した。(80代男性)
(コメントを一部抜粋) 【全国意識調査】終活、7割以上が「何もしていない」SNSアカウントは「削除してほしい」が過半数|lastmessage
lastmessageのサイトでは、あなたを大切に思う人へメッセージを遺せるほか、「法的にも有効な公正証書遺言」の原案の作成などができます。また、資産情報や写真などのデジタルデータを保管したり、IDやパスワードを管理できたりと、終活としてさまざまな使い方ができるサービスです。ぜひチェックしてみてください。
また、デジタルサービスが多様化する中で、終活においてもデジタル資産を持ったり、オンライン上でパスワードなどの個人情報を保管したりする人は増えています。
楽天銀行は、アプリ内でいつでも残高の確認や振り込み・送金などのサービスが利用でき(※1)、デジタル資産として便利に活用できます。また、楽天グループサービスとあわせて利用することで、優遇金利が適用されたりお得に楽天ポイントを貯めたりできます(※2)。
※1 システム処理、システムメンテナンスを除く。
※1 システムメンテナンスなどにより、サービスを休止する場合があります。あらかじめご了承ください。
※2 サービスの適用には、「ハッピープログラム(お客さま優待プログラム)」へのエントリー(無料)が必要です。
※この記事は2024年7月時点の情報をもとに作成しております。
株式会社パズルリング「人生のラスト(終活)に関する意識調査」より抜粋
調査方法:インターネットによるアンケート形式
調査期間:2022年7月13日 ※本調査は lastmessage のサービス向上のため事前に予定した日程で行われました。特定の災害・事件等に由来するものではありません。
有効回答数:2,000人
調査対象:全国47都道府県15歳以上の男女
※数値は小数点以下2桁を四捨五入しています。そのため合計が100にならない場合があります。
このテーマに関する気になるポイント!
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終活とは?
終活とは、人生のラストに向けて行う活動のことです。
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人生のラストに向けて何かしら備えていることがある人はどのくらい?
「何かしら備えている」と回答した人は3割に満たない結果となりました。
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人生の最期にメッセージを送りたい相手は?
75%以上の人が家族に送りたいと回答しました。また、友だちや恋人などの回答もありました。
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いつ、どこで、何が起こるかわからないから、後悔しないうちに人生の最期に備えておきたいわね!